トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトにとって、母国レースの幕開けは散々なものとなった。特別に制作したロシアGP仕様のヘルメットデザインは、規約違反（大幅にデザインを変更できるのは年に一度のみ）のためにFIAから使用が許可されず、FP1では燃料周りのトラブルで走行時間をロス。更に、エンジン交換ペナルティーのために、決勝では最後尾からのスタートを強いられる。

ホンダの発表によると、FP1のトラブルによるパワーユニットへの影響は皆無とのことで、クビアトは午前のセッションの埋め合わせをすべく、FP2では全20台中最多となる38周を走破。チームメイトからコンマ3秒遅れの12番手タイムを刻んだ。

チャンスは常にあるから諦めない

ダニール・クビアトFP2: 12位, FP1: 19位

今日のFP1は週末のスタートとしては理想的とは言えず、トラブルのために走行時間を失ってしまった。FP2ではその分を取り戻すべく大量に周回を重ね、FP1で終えられなかったプログラムにトライした。僕個人としては、このコースの走行感覚を取り戻す必要があったから、それを念頭に走り込んだ。FP2は実りあるセッションだったよ。

計画していた内容は全てカバーできたし、明日に向けての準備は整っている。最終的に、ロングランを分析するために必要なまずまずの距離を走り込めたし、決勝でクルマに求められるものが何であるかを理解できる事を願ってる。

チャンスは常にあるわけだから、それをモノにできるよう僕はベストを尽くす。降格ペナルティを受けるわけで、今週末は妥協が必要だって事は分かっていた。でも、チームと一緒にやれるだけの事をやりきってみせる。

初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）。2番手シャルル・ルクレール（フェラーリ）を0.335秒差で退けた。3番手にはコンマ6秒遅れでバルテリ・ボッタス（メルセデス）が続いた。

2019年F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月28日(土)18時から19時まで、公式予選は同21時から1時間に渡ってソチ・オートドロームで開催される。

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