ヘルメットを被ったトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー
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危うく第二のマッサに…ガスリーのバイザーにカーボンの破片が激突「本当に本当に怖かった」

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F1ロシアGPで僅か5周でのリタイヤを強いられたピエール・ガスリーは、ソチ・オートドロームでのレース中に、2009年に時速280kmからの大クラッシュに見舞われたフェリペ・マッサと同じ道を辿りかねないアクシデントがあった事を明かした。

9月30日に行われたF1ロシアGPの決勝レースでガスリーは、フロントブレーキのトラブルに見舞われ、僚友ブレンドン・ハートレー共々、レース開始早々にマシンを降りる事となった。だが、ガスリーには自分で制御のしようがないもう一つのトラブル、それも一つ間違えば危険なアクシデントに繋がりかねない事態に遭遇していた。

ガスリーによれば、スタート直後のターン2の立ち上がりの所で、前方を走行していたダニエル・リカルド(Red Bull)のマシンのデブリが飛来。被っていたヘルメットのバイザーに直撃したのだという。

「多分ダニエルのマシンのパーツだと思うんだけど、カーボンの破片が飛んできてバイザーに当たったんだ。マジで怖かったよ。だって、目に直撃するかもって感じだったんだから。結局はバイザーに当たった後コックピットの中に転がり込んできたから、ターン4の所で外に投げ捨てなきゃならなかったんだ」

今年からF1マシンにはコックピット保護デバイス”ヘイロー(ハロ)”の装着が義務付けられているが、今回のアクシデントを防ぐ力はなかったようで、破片はヘイローに当たらず下をくぐり抜けてきたのだという。

「気づいてから直撃するまではコンマ5秒位だったよ。ダニエルとの接触で吹っ飛んだウイングレットかも。右目のあたりに飛んできたんだ。最初はバイザーを貫通するんじゃないかって思ったよ」

リカルドはレース後、マクラーレンとバトルしていた際にデブリに激突しフロントウイングを破損した事を明かしている。

09年のハンガリーGPでは、レース中にルーベンス・バリチェロのダンパースプリングが脱落し、その後ろを走行していたマッサのバイザーを直撃。マッサはその衝撃で意識を失い、ノーブレーキ状態でバリアに激突。前述のヘイロー導入の契機の一つとなったのがこのマッサの事故であった。

現在世界中のモータースポーツで使われているヘルメットのバイザーはポリカーボネートで作られ、強靭なザイロンの帯で補強されている。ザイロンという素材はF1マシンのコックピットやホイール・テザーの材料として知られ、高い強度とエネルギー吸収特性を持っているとされる。

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