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レッドブルF1、弟トロロッソの”犠牲”を容認「降格ペナルティを許可。ホンダのエンジン開発が優先」

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レッドブル・レーシングは来季エンジンパートナーであるホンダのエンジン開発を支援したいと考えており、その目的を達成するためであれば、姉妹チームのスクーデリア・トロロッソの今季チャンピオンシップを犠牲にすることも厭わない構えだ。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは独auto motor und sportに対して、仮に自らが抱えるジュニアチームがグリッドペナルティを受ける事になったとしても、ホンダがファクトリーでの開発成果を何時でも自由に実地テストする事を望んでいるとの考えを示した。レッドブルはホンダに対して無条件のアップグレード投入を認めている。

「最終的な決断はホンダに委ねるが、開発段階でコンマ1秒の改善を見いだせたならば、彼らは実際のレースの場でそれを試してみる事ができる。例えそれによってトロロッソがペナルティを受ける事になるとしてもだ」

レッドブルリンク、シルバーストーンと続く高速2連戦で明らかになった通り、ホンダはフェラーリやメルセデスに対して大きく遅れを取っており、選手権争いへの返り咲きを目指すレッドブルはこれに満足していない。かつてホンダの山本雅史モータースポーツ部長が述べていたように、レッドブルはレースでの勝利のみを目標に掲げている。

ブレンドン・ハートレーは内燃機関(ICE)・ターボチャージャー(TC)・MGU-Hの主要3コンポーネントの使用数が6基に、チームメイトのピエール・ガスリーも同4基に達しており、10戦を終えた段階でレギュレーションで許された年間上限3基を上回る数のエンジンを使用。これ以上の投入は即座に降格の対象となる。

ホンダはこれまで度々”戦略的エンジン交換”と称して、予選結果が奮わない場合や決勝での好成績の見込みが薄い場合にエンジンを交換。次戦以降でのグリッド降格を避けるべくパワーユニットのストックを確保する戦略を採用してきたが、トロロッソは”来年のレッドブルの成績向上”のために、2018年シーズン残りのグランプリにおいて、これまでとは異なる種類の”戦略的”エンジン交換ペナルティを受ける可能性がある。

トロロッソ・ホンダは10戦を消化した現在19ポイントを獲得しコンストラクターズ8位につけているが、ホンダのアップグレードエンジンが投入された第7戦カナダGP以降は4戦連続で片方のマシンがリタイヤを喫しノーポイントに終わっている。背後には3ポイント差でアルファロメオ・ザウバーが接近しており、シーズン後半戦に向けて厳しい戦いを強いられる可能性がある。