レッドブル・ホンダのピットクルー、2019年F1ドイツGP決勝レースにて
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レッドブル・ホンダ、史上最速ピット記録を更に更新…王者メルセデスの”26.8倍”もの速さ

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レッドブル・ホンダはF1ドイツGPで、自らが2週間前に打ち立てたばかりの史上最速ピットストップ記録をさらに更新し、1.88秒の世界記録を樹立した。

雨のホッケンハイムリンクで行われた46周目、レッドブルの凄腕ピットクルーは、使い込んだ4輪全てのインターミディエイトタイヤを取り外し、新品ソフトに交換するまでの一連の作業を、僅か1.88秒でやってのけた。

ミストンキーンズのチームは前戦イギリスGPで、それまでウィリアムズが保持していた世界記録を0.01秒更新する1.91秒をマークしたばかり。驚異的なピットワークの恩恵を受けたマックス・フェルスタッペンは、雨のドイツGPで今季2勝目を飾った。

今回のレースで2番目に速いピットタイムを記録したのはウィリアムズ。57周目にロバート・クビサの車両のタイヤ交換を1.99秒で終えた。このレースのファステスト・ピットストップのトップ9は、レッドブル・ホンダとウィリアムズで占められた。

対照的に、このレースで最も遅いピットストップ時間を記録したのは王者メルセデスAMG。29周目のルイス・ハミルトンのタイヤ交換に50.39秒、レッドブルの26.8倍もの時間を要した。この日の最速でみても2.50秒と、レッドブル・ホンダより0.62秒遅かった。

最終コーナーでコースオフを喫し、壁に接触したハミルトンは、力づくで進路を変更しピットへと直行。あまりにも急で計画外のピットインであったため、タイヤは用意されておらず、また、破損したフロントウイングを交換しなければならなかった。

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