レッドブル・ホンダ、F1ベルギーGP決勝で旧型エンジンを搭載…スペック4を温存
レッドブル・ホンダはベルギーGPの予選及び決勝レースでスペック4エンジンを使わず、アレックス・アルボンとマックス・フェルスタッペンのRB15に、フランスGP前に使用していた旧型のスペック2を搭載していた。
ホンダF1は、スパ・フランコルシャンでの週末に満を持して今季型パワーユニット「RA619H」のスペック4を投入。初日金曜日にアレックス・アルボンとダニール・クビアトがこれを使用した。
だが、トロロッソのクビアトが週末全てのセッションでスペック4を使い続けたのに対して、アルボンは予選と決勝レースに先立って、ストック済みの旧型エンジンへと載せ替えた。合わせてフェルスタッペンもこれに換装。クリスチャン・ホーナー代表はレース後、アルボンとフェルスタッペンが2世代前のスペック2を使用していた事を明かした。
予選5番手につけたフェルスタッペンは、決勝のオープニングラップでキミ・ライコネンと接触。1周すら走れずにクルマを降りた。フェルスタッペンはプラクティスから予選に至るまで、ブレーキングやパーシャル時に突如パワーが失われるというトラブルに見舞われていた。
2台が積んでいたスペック2は走行距離を重ねており、パワーが低下していた。クリスチャン・ホーナーは「アグレッシブに走らせる事が出来なかった」と語り、エンジンの出力を抑えてセッションに臨んでいた事を明かした。フェルスタッペンは予選後、「かなり保守的にエンジンを走らせた。通常のパワーモードよりも出力が低く、1周あたりコンマ2秒を失っていた」と語っている。
マイレージが進んだ旧型エンジンを搭載しながらも、アルボンはレース後半でオーバーテイクショーを繰り広げ、見事5位入賞を果たした。
今週末にはモンツァ・サーキットでのF1イタリアGPが控えており、アルボンに続いてフェルスタッペンにスペック4エンジンが投入される見通しとなっている。イタリアの後には、レッドブル・ホンダにとって優勝の可能性が高いシンガポールGPが控えており、これに先立ってグリッド降格ペナルティを受けておく必要がある。