レッドブルF1、残留求め億円単位を投じてホーナーを説得…フェラーリ移籍を阻止
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モータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコによれば、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーのフェラーリ移籍を阻止するためレッドブルは、数億円単位で給与を増額したようだ。
マラネロ一筋でキャリアを積み重ねてきたマッティア・ビノットの昨年末での辞任を経て、スクーデリア・フェラーリは後任となるチーム代表候補数名に移籍をオファーした。
空いたビノットの席には最終的にアルファロメオ(ザウバー)でチーム代表兼CEOを務めていたフレデリック・バスールが収まったが、フェラーリはこの騒動が起きる以前の2022年6月に行われたカナダGPの週末に既にホーナーにアプローチしていた。
スイス紙「Blick」によるとマルコは「レッドブルに残るようホーナーを説得するために一晩を費やし、余計に数百万もの費用がかかってしまった!」と語った。単位は不明だが、ドルにしろユーロにしろ数億円~数十億円単位の大金だ。
レッドブルF1チームの技術部門を統括するエイドリアン・ニューウェイもまた、長年に渡って競合チームから熱い視線を集めてきた人物だ。
2023年末でのレッドブルとの契約満了に伴い、今回はフェラーリとメルセデスが引き抜きを画策したが、結局両者とも失敗に終わり、ミルトンキーンズのチーム残留が決まった。
フェラーリがニューウェイに接近したのはこれが初めてではない。ジャン・トッド時代にもルカ・ディ・モンテゼーモロ時代にもスクーデリアは空力の鬼才をチームに引き入れようと試みた。
当時の事についてマルコは「モンテゼモーロは既にパドックで歓声を上げていて、契約を発表しようとしていたが、我々は夜の間にニューウェイの気持ちを変えることができた」と振り返った。
人々が職場環境に求めるものは様々だが、避けて通れないのが報酬だ。
マクラーレンは2024年に向けてレッドブルで数々の成功に貢献してきたロブ・マーシャルとの契約を発表した。伝えられるところによると給与はレッドブル時代の3倍に達するという。