新車「RB15」発表直前特集:レッドブルの歴代F1マシンを振り返る
「レッドブル・ホンダ」初の車両となる2019年仕様の新車「RB15」が、いよいよ満を持して日本時間2月13日(水)にオンライン上で発表された。新車発表をより一層楽しむために、V6ハイブリッドターボ時代にレッドブル・レーシングがF1に投入してきた歴代マシンとその成績を、駆け足で振り返ってみたいと思う。
2014年 RB10 / ランキング2位
- シャシー
- RB10
- エンジン
- ルノー・エナジーF1-2014
- ドライバー
- セバスチャン・ベッテル
ダニエル・リカルド - ランキング
- 2位、405点
- 最高位
- 1位 / カナダGP他、リカルド
1.6リッターハイブリッドターボ初年度、V8時代4連覇を達成したレッドブル・レーシングはルノー製F1パワーユニットを搭載した「RB10」を発表。ところが前年までの勢いやどこそこに、前年の13勝に対し、この年はルーキーとして加入したダニエル・リカルドが上げた3勝のみ。時代の変革期を見事に読み切ったメルセデスに完敗した。この頃はまだ、幾らか彩度の高いカラーリングを採用していた。
2015年 RB11 / ランキング4位
- シャシー
- RB11
- エンジン
- ルノー・エナジーF1-2015
- ドライバー
- ダニール・クビアト
ダニエル・リカルド - ランキング
- 4位、187点
- 最高位
- 2位 / シンガポールGP、リカルド
フェラーリへと移籍したベッテルに代わりダニール・クビアトを起用した2015年。挽回を期して投入した「RB12」であったが、昨年以上にパワーユニットの信頼性と競争力不足が露呈。ただの一度も表彰台の頂点を掴めず、リカルドがシンガポールGPで獲得した2位が最高位となり、コンストラクターズでもまさかの4位転落と相成った。
2016年 RB12 / ランキング2位
- シャシー
- RB12
- エンジン
- ルノーR.E.16
- ドライバー
- ダニール・クビアト
ダニエル・リカルド
マックス・フェルスタッペン - ランキング
- 2位、468点
- 最高位
- 1位 / スペインGP、フェルスタッペン
ルノーとの関係悪化に伴い「タグ・ホイヤー」名義のルノーR.E.16を搭載した2016年の「RB12」。粗相を繰り返したクビアトがトロ・ロッソへと降格し、その代わりに昇格したマックス・フェルスタッペンが初戦スペインGPでいきなり初優勝を記録。若き力のサポートもあり、フェラーリとウィリアムズを抜き去りコンストラクターズ2位に復帰した。
2017年 RB13 / ランキング3位
- シャシー
- RB13
- エンジン
- ルノーR.E.17
- ドライバー
- マックス・フェルスタッペン
ダニエル・リカルド - ランキング
- 3位、368点
- 最高位
- 1位 / アゼルバイジャンGP他、リカルド
2017年の「RB13」もバッジネームのルノー製最新エンジンを搭載。徐々にパフォーマンスを改善してきたものの、信頼性不足は相変わらず健在。二人合わせてシーズン通算11度のリタイヤを喫し、コンストラクターズで跳ね馬に逆転され3位に後退した。
2018年 RB14 / ランキング3位
- シャシー
- RB14
- エンジン
- ルノーR.E.18
- ドライバー
- マックス・フェルスタッペン
ダニエル・リカルド - ランキング
- 3位、417点
- 最高位
- 1位 / モナコGP他、リカルド
いよいよルノーとの関係が修復不能になった2018年のシャシーは「RB14」。コンスタントに表彰台を争う道筋はついたものの、信頼性は更に悪化。ダニエル・リカルドは計8度ものリタイヤを強いられた。チーム首脳陣はV8時代の栄光への返り咲きには変革が必要と判断。2019年よりホンダエンジンを搭載する事を発表した。