パドックを歩くエイドリアン・ニューウェイとマックス・フェルスタッペン
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レッドブル、2021年型「RB17」へのエイドリアン・ニューウェイの関与認める

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レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、エイドリアン・ニューウェイが2021年型F1マシン「RB17」の開発に関与している事を認めた。”空力の鬼才”は既に、新しい規約のマシン開発に集中的に取り組んでいるという。

ホイール・トゥ・ホイールのバトルを促進すべく、F1は2021年より新しいテクニカルレギュレーションを導入する。レッドブルを含む全てのチームは、今季とは大きく異なる来シーズン以降の規約に合わせて既に開発に取り組んでいるが、ニューウェイは新しい技術規約について「制限的過ぎる」「不愉快なほど残念」とこぼしていた

その卓越した才能を武器に、ニューウェイはこれまでにマクラーレンやウィリアムズ、そしてレッドブルで計10度のコンストラクタータイトルを獲得してきた第一人者だが、創造性を活かせないレギュレーションに幻滅し、2014年からの数年に渡ってF1の現場から遠のいていた経緯がある。

それだけに、2021年というタイミングを機に再びF1と距離を置くのではともみられたが、ホーナー代表は次のように述べ、ニューウェイは既に「RB17」の開発に取り組んでいる事を明らかにした。

「今年はバランス感覚が求められている。我々は出来る限りRB16の開発をプッシュしているが、2021年には新しい規約が導入されるためRB17は今年とは全く異なるクルマになる」

「そのため、エイドリアンは既にRB17に集中している。リソースは限られているから、今年のパフォーマンスを阻害しない様に注意を払いつつ来年に振り分ける事が重要だ」

レッドブルは現時点で「RB16」と「RB17」に50%ずつのリソースを投じているが、3月の開幕戦後は徐々に来季型の「RB17」へとシフトさせていくという。実際どの程度の割合でニューウェイがRB17の開発に携わるのかは明らかにされていないが、ファンにとっては一安心といったところだろう。

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