レーシング・ブルズのスパ改良、新人リンブラッド優先の裏にあった「異例の対決」

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レーシング・ブルズが、2026年F1第10戦ベルギーGPで1セットしかない新たなアップグレード・パッケージを、リアム・ローソンではなくアーヴィッド・リンブラッドのマシンに投入した背景には、予選対決で決めるというスポーツマンシップに則った異例の判断があった。

4戦連続でダブル入賞中のレーシング・ブルズは、新型サイドポッド、四角い形状が印象的なロールフープ、最新のフロント・ブレーキドラム、空力効率を高めた新型リアウイングを含むアップデートをスパ・フランコルシャンに持ち込んだ。

だが、ロールフープなどの一部パーツについては、スパに持ち込めたのは1台分のみだった。

時間的な制約からパッケージを1台分しか用意できない場合、F1チームには、より経験豊富なドライバーに評価を任せる傾向がある。だが、レーシング・ブルズは今回、ルーキーのリンブラッドにこのパッケージを優先して与えた。

オーストリアで持ちかけた「狂ったような提案」

チーム代表のアラン・パーメインはベルギーGP初日、このアップグレードの扱いについて、オーストリアGPの予選後に両ドライバーを交えて話し合ったことを明かした。この予選でローソンとリンブラッドは、それぞれ9番手と10番手に入り、中団勢のトップを独占した。

「正直なところ、1台のマシンだけにアップデートを導入するのは好きじゃない。ただ、今回はシャシーの改修を含むものであり、ロールフープを縮小する必要があったため、2台同時に投入することは不可能だった」とパーメインは説明した。

「オーストリアでの土曜日の夕方に、ドライバーたちと話し合った。予選がかなり良い結果だったため、機嫌が良い時に悪い知らせを伝えることにしたんだ」

パーメインは両者に、期待できるアップデートが控えているものの、ベルギーでは1台分しか用意できず、もう1台への導入はハンガリーになると告げた。

「まずは公平を期すために、スパではどちらのマシンにもアップデートを導入せず、ブダペストで2台同時に導入することを提案した。当然ながら、彼らは私が狂っているかのような目で見てきたよ。私自身も本気で検討していたわけではないがね」

予選勝負で決着、次回はローソンへ

パーメインが次に提案したのは、コイントスで決めるか、翌戦のイギリスGP予選で上位に入ったドライバーにアップグレードを与えるという2択だった。ローソンとリンブラッドは、後者の提案に賛成した。

結果として、リンブラッドはシルバーストンで行われた予選でローソンを上回る9番手を獲得し、スパでフルパッケージを手にする権利を自らの走りで勝ち取った。

レーシング・ブルズは、今季後半にも別の大型アップデートが控えているが、この際に今回と同じ様に1セットしか用意できなかったとしても、再び予選対決で決めるつもりはないという。パーメインはこう語る。

「シーズン後半にまた同じようなことが起きた場合、その時はリアム(ローソン)に与えるつもりだ。我々には今後も大きなアップデートが控えているからね。もうあのやり方はしない」

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