「ピエールは無事、マシンはそうではない」ガスリー失意のクラッシュ、その裏でアルピーヌ復調の兆し/F1ベルギーGP

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2026年F1第10戦ベルギーGPのフリー走行2回目(FP2)の終盤、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がファニエ(ターン13)の出口でクラッシュし、セッションは赤旗中断となった。

アルピーヌのマネージング・ディレクターを務めるスティーブ・ニールセンによると、その原因は「わずかなミス」だった。挙動を乱したガスリーのマシンは縁石に乗り上げ、グラベルを越えてバリアに接触した後、スピンして再びウォールに衝突した。

ガスリーも「大きく挙動が乱れて、クルマのコントロールを失った」と説明し、挙動が戻るまでに時間がかかったことで、コース内に踏みとどまれなかったと振り返った。

事故によってガスリーの一日は失意とともに終わりを迎えることとなったが、チームには明るい材料も残った。フランコ・コラピントは7番手タイムを刻み、中団最上位につけた。

「わずかなミス」が招いたクラッシュ

ガスリーのクラッシュについてニールセンは、他のサーキットなら大事に至らない程度の「わずかなミス」が原因だったとの見方を示した。

「少し挙動を乱し、それによって不運にも縁石に乗り、そのままバリアへ向かってしまった」とニールセンは語る。

「他の多くのサーキットであれば問題にならなかったようなわずかなミスだ。だが、このコースでは場所によっては代償を払うことになる。今回はそれが起きた」

鈴鹿と同じ様にオールドファッションなスパ・フランコルシャンは、コース脇をグラベルが囲んでおり、わずかにラインを外しただけで最悪の状況に至る場合がある。

マシンの損傷状況について、ニールセンは「ピエールは無事だが、マシンはそうではない」と説明しつつも、土曜のFP3までには問題なく修復できるとの見通しを示した。

「今夜、パワーユニットを交換することになるが、それはクラッシュにかかわらず、そうする予定だった。そのため、メカニックの作業項目はかなり多いものの、その半分がもともと行う予定の作業だったことを踏まえれば、明日に間に合わせるうえで問題はない」

コラピントが示したアルピーヌ復調の兆し

クラッシュの事実とは裏腹に、アルピーヌはFP2で競争力を示した。コラピントは7番手を記録し、ジョージ・ラッセル(メルセデス)をわずかな差で8番手に抑えるパフォーマンスを見せた。

アルピーヌは直近3戦で、いずれの予選でもQ3進出を果たしていない。コラピントは、この日の走行について「ここ数戦より満足している」と振り返った。

「今週末は少しパフォーマンスを見つけることができた。涼しいコンディションと、コーナリング速度が比較的低いコース特性も、僕らの弱点を和らげるのに役立っていると思う」

「もちろん、もう少しペースを見つける必要はある。それでもレーシング・ブルズの前に出られたのは前向きだ。彼らより前に出るのは久しぶりだからね。良い一日になった」

ガスリーも、クラッシュ前までの走行内容については肯定的だった。アルピーヌはスパに改良型のヘイローを持ち込んでおり、2つのセッションを通して比較テストに取り組んだ。

「全体としては、テストという観点では良い一日だったと思う。2台でいろいろなパーツを試したんだ。これから何が良かったのか、どのセッティングが最善なのかを見極め、明日に向けてすべてをまとめ上げていきたい」とガスリーは語った。

FP2で競争力が高まったことについて、ニールセンは、FP1では主にテストに時間を費やしたため、ある程度予想していたと冷静に受け止めつつも、「マシンには少しペースが戻ってきたように見える。それは喜ばしいことだ」と評価した。

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