F1サンパウロGPのパドックを歩くレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年11月11日インテルラゴス・サーキットにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

唯一の経験者セルジオ・ペレス、ロサイルとRB16Bは好相性「メルセデスを苦しめてやりたい」

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セルジオ・ペレスは初開催を迎える次戦カタールGPの舞台、ロサイル・インターナショナル・サーキットとレッドブル・ホンダRB16Bの相性が良いと考えており、両選手権で熾烈な争いを繰り広げるメルセデスを「苦しめてやりたい」と意気込む。

前戦サンパウロGPではバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された事でバルテリ・ボッタス(メルセデス)に3番手のポジションを奪われた。パルクフェルメにクルマを停めた後、ペレスはガレージに戻る際にグローブを地面に投げつける素振りを見せ苛立ちをあらわにしていた。

カタールGPに先立ち、VSCがなければブラジルで4戦連続となる表彰台を達成できたと思うか?と問われたペレスは「そう思う」と答えた。

「日曜は本当に運が悪く表彰台を逃してしまった。でも、これがレースというものだし、こういうのはよくある事だから悩んでいても仕方ない」

「とにかく前に進んで、カタールで再び表彰台に立つことを目指したい」

ペレスは現役F1ドライバーの中で唯一、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたトップレベルのシングルシーターでレースをした事があるドライバーだ。2009年にGP2アジアシリーズに参戦した際、ここで優勝している。

ペレスは「だいぶ昔の事だから、あのコースを走った時の記憶はあまり残っていないし、僕にアドバンテージがあるとは思えないけど!」と述べ、走行経験による利はないとしたが、ロサイルとRB16Bとの相性は良いと考えており、対メルセデス戦に自信を持っている。

「あそこでは競争力を発揮できると思うし、彼らを苦しめてやりたいと思ってる」とペレスは語る。

「ロサイルはかなりの高速コースで高いダウンフォースが要求されるんだ。どれだけ速く走れるか楽しみだ」

「カタールはサンパウロとは全く違うタイプのコースだから、色んな事が変わってくると思う」

「週末を通して強さを発揮できればって思っているし、チームとして徹底的に分析するつもりだ」

ブラジルでの週末は今季3度目となるスプリントフォーマットが適用され、スターティンググリッドは100kmの短距離レースで争われる事になった。ペレスは通常通りのフォーマットに戻るカタールで、現時点での真のチーム間競争力を確認する事を楽しみにしている。

「自分達の掛け値なしの本当のペースが確認できるという点で、個人的に言えば、通常の予選形式に戻るのは歓迎だよ」


初開催を迎えるF1カタールGPの戦いの舞台となるのは、ロードレース世界選手権(MotoGP)の定番コースとして知られるロサイル・インターナショナル・サーキットだ。

1周5,380mのコースには16のコーナー(左:6、右:10)が配置され、メインストレートは1,068mと長い。シミュレーションによると平均速度は予選で237km/h、決勝では220km/hとなる事が予想されている。ラップタイムは予選が1分22秒5、決勝が1分28秒6程度になるものと見られる。

F1カタールGPは日本時間11月19日(金)19時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

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