角田裕毅「全くのペース不足」に困惑…原因根深く 解決”かなり困難”か…F1カタールGP入賞圏外転落
入賞を射程に捉える11番手からスタートしたものの、アルファタウリ勢はコンパウンドの別に関わらずペースがなく、角田裕毅はF1第18戦カタールGPを15位で終えた。僚友リアム・ローソンは完走17台の中で最下位に終わった。
期待外れに終わったロサイルでのレースを経て角田裕毅は「スタートは悪くなく序盤はスムーズで、ポイント圏内にいたのですが、全体としてはかなり厳しいレースでした。終始、全くペースがありませんでした」と振り返った。
「どこで失っていたのかは何とも言い難いですね。クルマの感触は悪くなかったですし、バランスにも関してもそうでした。単純に速さが足りないだけだと思います。改善できる場所を特定して、今後に向けて取り組み続けていかなければなりません」
ミディアムタイヤを履こうがハードを装着しようが、日曜のAT04にはライバルを打ち負かせるほどの速さはなかった。角田裕毅が使った4セットはいずれも新品であり、ライバルに対してアドバンテージがあった。タイヤそのものに問題、不利な点があったわけではない。
競争力を欠いた原因について掘り下げるよう求められた角田裕毅は「純粋なペースという点で、ストレートでの伸びがイマイチなのですが、グリップレベル的に限界だったので、これ以上ダウンフォースを削るのも難しいですね」と答えた。
「なのでペースの改善方法を見つけるために懸命に取り組んでいかなければなりません。ただ、この問題を解決するのは楽ではなく、かなり困難だと思います」
またリリースを通して次のように述べ、骨折したダニエル・リカルドの代役として過去5戦を共に戦ってきたローソンに感謝の気持ちを伝えた。
「リアムは次のオースティンで今の役割を離れるかもしれないので、これまでの素晴らしい仕事ぶりに対し、感謝の言葉を伝えたいと思います。良き友人としてチームメートとして、楽しい時間を過ごす事ができました」
2023年F1第18戦カタールGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季14勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。2位はオスカー・ピアストリ、3位はランド・ノリスと、前戦日本GPに続きマクラーレンがダブル表彰台に上がった。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台とする次戦アメリカGPは現地10月20日のフリー走行1で幕を開ける。