トロ・ロッソ首脳陣「スピードと信頼性で一定の成果!ホンダのサポートに感謝する」F1プレシーズンテスト最終日
充実のトータルラップと、直近のライバルを凌ぐ堅実なスピードでシーズン前テストを締め括ったスクーデリア・トロロッソの首脳陣は、速さと信頼性の両面において一定レベルの成果を上げたとの認識を示し、マシン開発と改善に献身的なサポートをしたホンダに感謝の意を伝えた。
絶好のテストコンディションに恵まれた最終日、STR13のステアリングを握ったブレンドン・ハートレーは、午前9時のテスト開始とともにコースイン。精力的に周回を重ね、昼休み前の段階で自己ベストを更新する1分18秒949をマーク、91周を走行した。
午後2時からはレースシミュレーションを中心にテストを重ねていたが、パワーユニットのデータに異常が発生。分析に時間を要することから、セッション終了2時間前にテスト終了の決定が下された。ただし、予定していたプログラムの大部分は消化済みで影響は最小限、ハートレーはトータルで156周を走行し、第2回テストを締め括った。
トロロッソ・ホンダは僅か1基のパワーユニットで4日間計498周を走り込み、開幕オーストラリアGPに向けての準備を順調に進めた。
ホンダに感謝!マシンの改善・開発をサポートしてくれた
ジェームス・キーテクニカル・ディレクター
ブレンドンがたくさん走り込んでくれた事で、今日も良い一日になった。昨日のピエールと同じ様に、午前中は柔らかめのコンパウンドと軽めの搭載燃料でショートランを繰り返し、午後はレースシミュレーションを行った。
今日もまた、新しいピレリタイヤの特性を学ぶことができたよ、昨日のマシンセットアップの再確認をしたんだが、結果として我々の方向性は間違っていない事が分かった。でも、開幕戦までに解決すべき課題はまだ残っている。
2週間のテスト期間中、素晴らしい仕事をしてくれたホンダの皆にお礼を言いたい。今日のセッション終盤に小さなトラブルが発生したため、リスクを避けるべく走行を取り止める事になったが、第二回目のテストを1つのエンジンで走行し、ほぼトラブルフリーで乗り切る事ができた。
テストプログラムは殆ど終わっていたので特に問題はなかったが、これからホンダと共に問題の解決に取り組んでいくつもりだ。この2週間、マシンの改善・開発をサポートしてくれたホンダに本当に感謝している。
2018年のプレシーズンテストはこれで終了だね。この2週間は忙しくも充実した時間となり、あっという間に時間が過ぎ去っていった。開幕がとても楽しみだよ!
1年以上前から取り組んできたSTR13の開発はそろそろ最終段階に入る。次のフェーズは、レースで戦いマシンを進化させていく事だ。数週間後にメルボルンから始まる新たなるシーズンを楽しみにしている。
フランツ・トストトロ・ロッソチーム代表
先週のテストは天候に恵まれなかったが、二回目のテストでは好転し、気温は20℃、路面温度も37℃前後という絶好のコンディションで走り込む事ができた。これによってチームは、マシンやタイヤ、そしてセットアップについて多くを学べたと思う。願わくば、テストは天候の問題が少ないバーレーンでやりたいね。
我々にとって、強力なエンジンマニュファクチャラーであるホンダとの関係は、今季の新しいマシンを開発し向上させていく上で間違いなく極めて重要だ。今回のテストでは互いに協力しながら、問題を解決してこれたのではないかと考えている。ここバルセロナでの2回のテストを終えて、8日間で合計3826kmを走りきれた事にとても満足している。
悪天候の影響でまともにテストが出来たのは実質的に7日間だったが、それを考えても良い結果になったと思う。スピードと信頼性の両方の面において、一定レベルの成果を示せたのは素晴らしい事だよ。
ホンダは素晴らしい仕事をしてくれたし、我々のチームもドライバビリティに優れたマシンを作り上げるという素晴らしい活躍を見せてくれた。ブレンドンとピエールの二人は、有効なかつ的確なフィードバックをしてくれた。メルボルンでの開幕戦に向けてそれらを解析していくよ。まだまだやるべき事はたくさんあるから、ポジティブかつ慎重に取り組んでいくつもりだ!
ホンダ、チームのスタッフたち、そしてドライバーたちに本当に感謝している。いよいよシーズンの始まりだ!