バルセロナ合同テスト7日目を走行するトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボン
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F1バルセロナテスト《7日目》午前速報:予選さながらの最速合戦!トロロッソ・ホンダが16秒台一番乗り

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残り2日となったF1バルセロナ合同テスト7日目。現地9時にスタートした4時間に渡る午前の部が終了した。フェラーリやレッドブル・ホンダらトップチームを含む多数が、相次いで最も柔らかいC5コンパウンドを投入。遂に予選さながらの最速合戦が到来した。

F1テスト7日目最終結果

まず手始めにトップタイムを記録したのは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトン。開始一時間というところで、硬めのC2コンパウンドにも関わらず1分18秒097をマークした。すると今後はレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがC3コンパウンドで17秒台に。開始早々から白熱のバトルの予感が漂った。

これを黙って見ていられないのが、2日連続でトップを刻んだマクラーレン。2時間半が経過したところで、ランド・ノリスにC5タイヤを与えて1分17秒084。ルノーエンジンパワーを武器に、ホンダを積むレッドブルを抑えてトップに立った。

すると今度はレッドブルの姉妹チーム、スクーデリア・トロロッソが「調子に乗るな」と言わんばかりに、アレックス・アルボンにC5を履かせて1分16秒981を記録。今季テスト初の16秒台投入はトロロッソ・ホンダとなった。

新人アルボンはアピールのチャンスと言わんばかりに、残り1時間を切ったところで自己ベストを更に削って16秒882秒をマーク。午前の栄誉はファエンツァのルーキーか。そう思われた直後、連日に渡ってトラブルを抱えていたスクーデリア・フェラーリが躍動した。

SF90のステアリングを握ったシャルル・ルクレールは16秒658、16秒361と小刻みにファステストを更新。最終的にセッション終了直前に1分16秒231を叩き出して、午前の最速の座を掴んだ。路面改良の影響が大きいとは言え、昨年のF1スペインGPでのポールタイムに0.058秒と迫った。

周回数としてはハミルトンが85周を走破してトップ。これにアルボンが75周、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが73周で続いている。それにしても、流石のディフェンディング・チャンピオンと言うべきか。ソフトコンパウンドでのラップタイムバトルを横目に、黙々とC2タイヤで周回を重ねるあたりに王者の風格を感じてしまう。

テストセッションは1時間のランチタイムを挟んで現地14時、日本時間22時に午後の部がスタートする。午後はレースシミュレーションに時間を割くチームが多い事が予想される。ラップタイムの更新が期待できるのは、日が沈み空気密度が高くなる夕刻以降となる。

F1合同テスト《7日目》午前結果速報

Pos Driver Team Time Tyre Laps
1 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:16.231 C5 56
2 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:16.882 C5 75
3 ランド・ノリス マクラーレン 1:17.084 C5 66
4 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:17.091 C5 44
5 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:17.496 C5 73
6 ランス・ストロール レーシングポイント 1:17.556 C5 37
7 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:17.639 C5 49
8 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.097 C2 85
9 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ 1:18.130 C5 45
10 ケビン・マグヌッセン ハース 1:18.199 C3 53
ダニエル・リカルド ルノー
バルテリ・ボッタス メルセデス