レーシングポイントF1、驚愕の3番手タイム…テスト初日に昨年のスペインGP予選ベストを更新
バルセロナテスト初日の一番のサプライズはレーシングポイントだろう。メルセデスに似たフロントノーズと昨季型W10の足回りを持つRP20はこの日、シルバーアローに続く3番手タイムを記録した。
同じカタロニア・サーキットで開催された昨年のスペインGP予選でのチームベストはセルジオ・ペレスが記録した1分17秒886だが、新車での初走行となった19日のセッションで、ペレスはこれを0.511秒も上回る1分17秒375を記録した。昨年は買収を巡っての影響があった特異なシーズンであったとは言え驚きだ。
パフォーマンス・エンジニアリングディレクターを務めるトム・マッカロフは「チェコとランスからのフィードバックはポジティブだった」と述べると共に、事実上のシェイクダウンであったにも関わらず、一切深刻なトラブルがなかったと明かした。
レーシングポイント:バルセロナテスト初日を終えて
セルジオ・ペレス順位: 3位 / 周回数: 58
新車に対する僕の第一印象はポジティブだ。もちろん、まだまだやるべき事はたくさんあるけど、これは間違いなく前途有望なスタートだと言える。
今日の午前中はクルマについての理解を深めるべく、何度かクイックラップを走ってエアロテストを実施した。テスト日数が短縮された事を思えば、走行距離を稼ぐ事はなおのこと重要だ。今日はエンジニアのために良いデータを集めることができたと思う。
今後も改善していきたい。
ランス・ストロール順位: 10位 / 周回数: 50
気分は良いけど、まだ始まったばかりだ。そうは言っても今日は順調に午後のプログラムを消化できたし、トラブルなく200km以上の距離を走り込むことができ、最高の形でスタートを切ることが出来た。
ウィンターブレイクを終えて、またマシンをドライブできて嬉しい。テスト初日は、快適な乗り心地を追求しつつ、徐々に車速を上げていくことが重要だ。これから数週間はやるべき事が山積みだけど、ガレージ内は良い雰囲気だ。
2020年F1バルセロナテスト2日目のセッションは、日本時間2月20日(木)現地9時から17時まで、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。