2025年からのインディカー・シリーズ参戦発表を告知するプレマ・レーシングのグラフィック
Courtesy Of PREMA RACING

プレマ・レーシング、2025年インディカー・シリーズ参戦を発表

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数多くのトップドライバーを輩出してきた事で知られるジュニア・カテゴリーの雄、プレマ・レーシングが、2025年より北米最高峰のオープン・ホイール・レースであるインディカー・シリーズに参戦する事が2024年4月9日(火)、発表された。

イタリアの名門チームはシボレーエンジンを搭載した2台をフル参戦させる。詳細は明らかにされていないが、プログラムはヴェネツィア近郊の本拠ではなく、インディアナ州にある「最先端の施設」で運営される。

ドライバーに関する発表は追って行われる予定だが、1名は若手、もう1名はインディカーでの経験者となる可能性が高い。

欧州の主要ジュニア・カテゴリーに参戦するプレマにとっては、F1に送り込めないドライバーの次のキャリアの確保が一つの課題となってきた。

プレマはFIA-F2選手権やFIA-F3選手権に加えて、FIA世界耐久選手権(WEC)やヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、F1アカデミーなど、近年、参戦ポートフォリオを急速に拡大させている。

インディカーへの参戦は更なるノウハウや経験、技術的知見をチーム全体にもたらすだけでなく、エンジニア、メカニック、チームメンバーに一層の成長のチャンスを与える事になる。

チーム代表を務めるレネ・ロジンは「今日の発表はプレマ・レーシングの歴史における重要な瞬間だ。インディカー・シリーズ、そして世界的に有名なインディアナポリス500に挑戦することは、我々のファミリー、そして我々のビジネスに関わる全ての人にとっての夢の実現だ」と語った。

「インディカーと、そのユニークな挑戦、そして素晴らしい歴史に対して我々は大きな尊敬の念を抱いており、その一部となることを楽しみにしている」

「インディカーで争うことは容易ではないが、最善を尽くし、できるだけ早く学び、最初からトップを争う事を目指していく」

最近では同じF2に参戦するカーリンが2018年から2021年までインディカー・シリーズに参戦していたが、既存チームとの技術的パートナーシップがなく、また本拠がイギリス本国にあった事もあり、なかなか競争力を発揮できなかった。

1983年にアンジェロ・ロジンによって設立されたプレマはシャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、エステバン・オコン、ピエール・ガスリーを含む現行F1ドライバー9名だけでなく、F1ワールドチャンピオンでインディ500ウィナーでもあるジャック・ヴィルヌーヴやライアン・ブリスコー、フェリックス・ローゼンクヴィスト、マーカス・アームストロング、カラム・アイロットといったインディカードライバーを輩出している。