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最終日となる2017年F1プレシーズンテスト1。晴天に恵まれたテスト会場カタロニア・サーキットは路面31℃、レギュレーションで定められているウェットタイヤでのテストを行うため、コース上にタンカーで水を撒くことで人工的にウェット状態を作り出すも、徐々にコース上はドライコンディションになるため、各チームはまずはウェット、そしてインターミディエイト、路面がドライになったらドライタイヤに履き替えての走行を行った。
そんなプレシーズンテスト1最終日、トップタイムを記録したのはフェラーリのキミ・ライコネンで1:20.872。4日間のテストの内、フェラーリが最速を記録したのが2回、メルセデスが2回と、両チームが上記を独占し合う形となった。
順位タイムと周回数
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ライコネン | フェラーリ | 1:20.872 | – | 93 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:21.769 | 0.897 | 85 |
3 | パーマー | ルノー | 1:21.778 | 0.906 | 39 |
4 | グロージャン | ハース | 1:22.309 | 1.437 | 118 |
5 | ジョヴィナッツィ | ザウバー | 1:22.401 | 1.529 | 84 |
6 | ペレス | フォース・インディア | 1:22.534 | 1.662 | 82 |
7 | バンドーン | マクラーレン | 1:22.576 | 1.704 | 67 |
8 | ボッタス | メルセデス | 1:23.443 | 2.571 | 68 |
9 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:24.974 | 4.102 | 51 |
10 | クビアト | トロロッソ | – | – | 1 |
なおウィリアムズは、昨日のランス・ストロールのクラッシュによりシャシーを損傷した影響で走行を見合わせた。F1界随一のクラッシャーとの呼び声高かったパストール・マルドナドとランス・ストロールとの類似点を指摘する声が早くも出始めている。ストロールは第二の”師匠”!? F1ミサイル再びの期待 -相次ぐクラッシュとペイドライバー
メルセデスまさかのトラブル
©LewisHamilton
これまでの3日間ノントラブルで圧倒的な周回数を重ねてきた王者メルセデスがまさかのトラブル。最終日のテストが始まってもガレージを出ることができなかった。原因は電気系のトラブル。午後のセッションでは何とかコースに復帰し、バルテリ・ボッタスが68周を走行した。無双感漂うメルセデスにも死角がないわけではない。
マクラーレン、プログラムを順調に消化
初日、2日目とトラブルにより走行距離を稼げなかったマクラーレン・ホンダは、この日ストフェル・バンドーンが67周を走り7番手につけた。テスト終了後、ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介は、以下のようにコメントを発表。後半2日間は予定通りのテストが実施できたことを公式サイトで報告している。
「昨日に続いて実りの多い時間を過ごせました。今日も大きな問題はなく、テストプログラムを順調に消化できています。今日の我々の目的は、パワーユニットの耐久テストを引き続き行うことでした。この2日間は予定していたプログラムを完遂し、前半2日間で失った走行時間をばん回できました。2日目に使用したパワーユニットは、現在日本での拠点であるさくら(栃木県)の本田技術研究所に送られ、問題の原因究明のために調査されています。今週、McLaren-Hondaはかなりのハードワークをこなしてきました。簡単なことではありませんでしたが、それによってパワーユニットのパッケージの向上に向けた、貴重なデータを得ることができました。」via : F1 2017 バルセロナテスト 4日目レポート | Honda
バルセロナでのプレシーズンテスト1がこれにて終了。プレシーズンテスト2は来週3月7日から10日まで同じくカタロニア・サーキットで実施される予定となっている。