フェルスタッペンに”無傷”の新しい優勝トロフィー贈呈へ、窯元ヘレンド再制作
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F1ハンガリーGPのトロフィーを制作した同国の磁器メーカー「ヘレンド」は、7月23日のレース後セレモニー中に破損したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の優勝トロフィーを作り直し交換すると発表した。
トロフィー授与後のシャンパンシャワーの際、2位のランド・ノリス(マクラーレン)がシャンパンボトルを表彰台に叩きつけた事で、その上に置いてあったフェルスタッペンのトロフィーが床に落下。台座が取れるなど、幾つかの破片に割れてしまい、世界中のF1ファンの大きな関心を集めた。
同社は「不運なアクシデント」で「計り知れないほど残念」であり「国のイメージ」にも関わるとして、同じものを作り直して交換する方針を明らかにした。
また同社のアッティラ・シモンCEOは「M4スポーツ」に対して、30名以上の職人により約半年間をかけて制作された「芸術作品」である事を強調し、「大変残念に思う」とした上で、交換に向けての再制作という「喜びであると同時に困難な責任を引き受けるつもりだ」と語った。
実際に手を動かして制作した職人にとっては、その理由が何であれ落胆と失望の何物でもない悲劇と言えるが、ヘレンドにとってはそれこそ「計り知れない」広告価値のあるハプニングになった事だろう。
特注の本トロフィーは1個あたり4万ユーロ(約631万円)とされる。
当初、自身に責任はない等として冗談交じりにシラを切っていたノリスはその後、フェルスタッペンに謝罪。フェルスタッペンも特に気にした様子は見せず、セレモニーの際には苦笑を浮かべ、その後の会見でも変わらず仲睦まじい様子でノリスと冗談を言い合っていた。