次世代PU時代を見据えた「椅子取りゲーム」角田裕毅はレッドブル残留、それともホンダと共に新天地?

報道陣の質問に答える角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年9月21日(木) F1日本GP(鈴鹿サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

日に日にアルファタウリでの2024年残留当確が報じられる角田裕毅(アルファタウリ)は、ホンダがF1パワーユニット(PU)の供給先を変更する2026年に向けてどのような画を描いているのだろうか?

F1日本GPに先立ちオスカー・ピアストリとマクラーレンとの2年の契約延長が発表された。電動比率が50%にまで引き上げられる次世代PU時代のF1へのコミットメントが確認されたのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に続き二人目だ。

歴史的に新たなレギュレーションはチーム間序列に地殻変動を生じさせてきた。レッドブル・ルノーはV8時代に4連覇を成し遂げ支配的な力を誇示していたが、2014年に現行のV6ハイブリッド・ターボが導入されると一気に優勝争いから遠ざかり、代わってメルセデスとメルセデスPU勢が台頭した。

2026年もPUの性能が各チームの競争力に大きな影響を及ぼす事が予想される。

ローガン・サージェント(ウィリアムズ)のシートを除き、2024年シーズンのグリッドはほぼ確定したと考えられている。つまりフェルスタッペンとピアストリを除くドライバー達は基本的には誰もがみな、新しい時代の各エンジンメーカーの競争力の見通しを念頭にキャリアを組み立てていく事になる。

イベント開幕前日の鈴鹿サーキットでニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は、2026年までの27ヶ月の間にエンジンメーカーを巡る状況は「かなり大きく変化」するだろうとしながらも、来年には早くも「椅子取りゲームが始まるだろう」と予想した。

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、ドライバーとしてできる事は目の前のレースに集中して結果を残し、自らの株を上げることだけだとしつつも「もちろん、注目している」と述べ、キャリア設計においてエンジンメーカーの動向は注視せざるを得ない要素だと認めた。

角田裕毅は「今の僕はもちろんレッドブル・ファミリーの一員なので、レッドブルと共にいられたら良いなと思いますが、それはホンダについても同じことが言えます」と答えた。

これに対してレッドブルとホンダ、どちらに忠誠心を持っているのか?と突っ込まれると「両方、両方です!」と返した。

「ホンダは16歳の時から僕をサポートしてくれています。それはこのコースで始まりました。でも同時にレッドブルがいなければ今の僕は存在しませんでした。なので何とも言えません。彼らは各々の方法でバランスよく僕を助けてくれています。なので当然、両方です」

なお、2024年の契約について問われると「すぐに分かりますよ」と返した。

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