アルファタウリ・ホンダ:9戦連続入賞!ピエール・ガスリーが殊勲5位の大活躍「勝利に等しい!」
アルファタウリ・ホンダは、10月25日(日)に行われたF1第12戦ポルトガルGP決勝レースで、9番グリッドのピエール・ガスリーがトップチームに続くミッドフィールド最上位となる殊勲5位入賞を飾り、チームに10ポイントもの大量得点を持ち帰った。ガスリーとしては3戦連続、チームとしては9戦連続となるポイント獲得となった。
この日のレースはタイヤ選択がキーポイントとなった。ソフト勢は最初の数周こそ高い競争力を発揮していたが、グレイニングと摩耗によってタイヤの性能は大きく低下し、第1スティントを長く引っ張るほど大きくタイムをロスする状況であったが、ガスリーだけは例外だった。
今季既に優勝を含む7レースでポイントを獲得してきたガスリーは、1周目にこそ1ポジションを落したが、その後は右肩上に順位を上げていき、20周目にカルロス・サインツをオーバーテイク。シャルル・ルクレールに続く5番手に浮上すると、第1スティントを29周目まで引っ張りミディアムタイヤに交換。8番手でコースに戻ると、残り2周でセルジオ・ペレスを交わして5番手を掴み取り、そのままチェッカーフラッグを受けた。
初日2回目のフリー走行でマシンが炎上したことで、カーフュー(夜間作業禁止令)を破っての不眠不休の作業を強いられた経緯があるだけに、チームにとってもガスリーにとっても、これ以上望めない最高の結果で週末を締め括る形となった。
対照的に、チームメイトのダニール・クビアトにとっては忘れ去りたい1日となった。
シート喪失の可能性が高まってるロシア人ドライバーは13番グリッドから66周のレースに臨んだが、オープニングラップを終えて19番手にまで後退。その後は他車のピットストップによってポジションを挽回していったものの、トラックリミットによる5秒ペナルティーが科せられる等、流れに乗ることは出来ず、完走19台中19位でフィニッシュした。
順位 | ドライバー | チーム | 周 | タイム | 点 |
---|---|---|---|---|---|
4 | ルクレール | フェラーリ | 66 | +65.312s | 12 |
5 | ガスリー | アルファタウリ | 65 | +1 lap | 10 |
6 | サインツ | マクラーレン | 65 | +1 lap | 8 |
19 | クビアト | アルファタウリ | 64 | +2 laps | 0 |
アルファタウリ:F1ポルトガルGP決勝
ピエール・ガスリー決勝: 5位, グリッド: 9番手
今回のレースは本当に楽しかったよ!ドライブしていて本当に楽しかったし、コース上での接近戦も最高だった。ソフトタイヤのフィーリングが凄く良くて、スタートを切った後は上手くタイヤを管理できていたし、ライバルがタイヤに苦戦し始めた後は、ルノーやマクラーレンを交わし、最終的にはレーシングポイントを追い抜く事が出来た。
中団チームである僕らにとっては、トップ3チームの後ろでの5位入賞はちょっとした勝利のようなものだから、この結果には本当に満足してる。特に金曜の夜に、僕のマシンをイチから作り直してくれたガレージの皆の事を思えば尚更にね。彼らの努力に見合うだけの結果を持ち帰る事が出来て本当に嬉しい。
ダニール・クビアト決勝: 19位, グリッド: 13番手
散々なレースだった。1周目の時点で既にポジションが悪かったから、それ以降は殆ど何もできなかった。タイヤの熱入れが不足しているような違和感があって、最初の数ラップはグリップに苦労した。おまけに風が吹いていたから状況も楽じゃなかった。この手のコンディションでのレースは常に厄介だ。
良いレースが出来る時もあれば悪い時もある。今日は僕にとって悪い方のレースだった。データを分析して最初の数周で一体何が起きたのか、そしてタイヤの温度がどうだったのかを確認して、来週はもっと上手くやれるように頑張りたい。
10月25日(日)にアルガルベ・サーキットで行われた2020年F1第12戦ポルトガル・グランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。
復活のイモラ・サーキットで行われる次戦エミリア・ロマーニャGPは、1週間後の10月31日、11月1日の2日間に渡って開催される。