チケット完売を告げるシルバーストン・サーキットの電子掲示、2022年6月30日F1イギリスGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

F1イギリスGP、抗議活動家による妨害の恐れ…地元警察が警告

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英国ノーサンプトンシャー州警察とシルバーストン・サーキットはF1第10戦イギリスGPの開催に先立ち、決勝レースでコースに乱入する可能性があるとの「信頼できる情報」を得たとして、抗議活動家に警告を発した。

トム・トンプソン主任警部は「抗議グループがレース当日にトラックに侵入してイベントを妨害する可能性があるとの信頼できる情報を得た」と明らかにした上で、「人命が危険に晒される」恐れがあるなどとして、抗議活動家達に計画を中止するよう訴えた。

その上で「無論、抗議活動はこの国の全ての人々に与えられた人権であり、サーキットで平和的な抗議活動を行うための協力は惜しまない。兎に角、人命を危険にさらすような状況を作らないよう求める」と付け加えた。

また「我々はこのイベントの警備を何年にも渡って行っており、多くの経験を積んでいる。ただ、それを理由に慢心することはない。我々が導入したセキュリティ対策は今まで以上に厳しく、レースウィークを利用して犯罪を起こそうと考えている者は誰であれ逮捕されるだろう」とも述べた。

ノーサンプトンシャー州警察はこうした不測の事態に対応するため、広範囲な取り締まりを計画していると言う。

国内における注目度がそれほど高いという事なのだろうが、イギリスGPが活動家の標的となるのは今回が初めてではない。

2020年のイギリスGPの際には地球環境保護団体「絶滅への反抗(Extinction Rebellion / 略︰XR / エクスティンクション・レベリオン)」が決勝前日にコース内に不法侵入し、フォーメーションラップの開始と同時に「今こそ行動せよ(Act Now)」なる標語の入った横断幕を掲げた事で4名が逮捕される事件があった。

警察の声明では、どういったグループがイベント妨害を計画しているのかは明らかにされていないが、トンプソン主任警部は「不審なものを発見したりした場合は、警察や警備員に報告して欲しい」と観客に呼びかけた。

7月1~3日に開催されるイギリスGPのチケットは既に完売しており、多くの観客が観戦に訪れる見込みだ。

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