2020年F1イギリスGPのフォーメーションラップ
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F1イギリスGP︰環境保護団体「XR」がフォーメーションラップに乱入、地元警察が連行

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8月2日(日)に英国シルバーストン・サーキットで開催されたF1イギリスGPで、地球環境保護団体「絶滅への反抗(Extinction Rebellion / 略︰XR / エクスティンクション・レベリオン)」に所属の4名が地元警察に逮捕されるという事件が起きた。逮捕された4名は現在取り調べを受けている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、イベントは関係者以外の一切を締め出しての”無観客レース”として開催されたが、4名は前日夜にサーキットに侵入し、レース開始まで敷地内で息を潜めていた疑いが持たれている。

XRの4名はフォーメーションラップの開始と同時に「今こそ行動せよ(Act Now)」なる標語の入った横断幕をホームストレート奥のピレリの広告が設置されているウォールに掲げた。

2020年F1イギリスGPの会場となったシルバーストン・サーキットに掲げられたエクスティンクション・リベリオンの横断幕
© Pirelli & C. S.p.A. / エクスティンクション・リベリオンのピンク色の横断幕

4名は直ちにシルバーストンの警備員に拘束され、その後、ノーサンプトンシャー警察に連行された。

XRは今回のパフォーマンスについて、「レースを妨害する事のないように努めた」とした上で「世界は今、暴走する気候変動を食い止めるための道から大きく外れている。パンデミックは進路変更のための重要なタイミングだ」との声明を発表した。

「今日は、気候および生態系の危機が去っておらず、日々激化していることを世界に再認識させる機会となった。我々は、F1が大胆なステップを踏み、2030年までに二酸化炭素排出量のゼロを目指している事に拍手を送る。この強力なリーダーシップは、EUと英国政府が掲げる2050年という目標をあざ笑うものだ。グランプリ独自の基準では2050年では遅すぎる。世界各国の政府がリーダーシップを発揮する時が来たのだ」

F1は世界的なエコ化の流れに沿うように2009年に初のハイブリッド技術を採用。2014年にはこれを更に推し進め、旧来の自然吸気エンジンを廃してターボハイブリッドに切り替えた。

また昨年には、持続可能な社会=サステナビリティへの取り組みの一環として、2030年までに二酸化炭素の実質的排出量をゼロにするカーボンニュートラルを目標に掲げた。実現に際しては全方位的な取り組みが必要となるが、エンジン側ではバイオ燃料の導入が検討されている

XRは逮捕者を出すことでメディアの力を利用し、自分たちの主張を広く伝える事を活動手段の一つとしている。

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