ピレリタイヤを持ち上げるハースF1チームのクルー、2021年6月24日F1シュタイアーマルクGPにて
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ピレリ、第9戦オーストリアGPで改良型リアタイヤをテスト…イギリスGPでの実戦投入目指す

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F1公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは第8戦シュタイアーマルクGPの初日を終えて、レッドブル・リングで開催される第2レース、第9戦オーストリアGPの初日プラクティスで新しい構造を備えた改良型リアタイヤをテストすると発表した。

これはF1、国際自動車連盟(FIA)、そして参戦チームの合意に基づくもので、走行状況をリアルタイムで監視できない現在の諸状況を考慮して決定された。テスト結果次第だが、ピレリは第10戦イギリスGP以降に現行スペックに代えて正式導入したい考えだ。

F1アゼルバイジャンGPでマックス・フェルスタッペンとランス・ストロールをDNFへと追いやったタイヤブローに関しては、走行状態を想定した際のタイヤの空気圧に関する予想値が想定外に低かった事が原因とされており、技術指令書の発行によって前戦フランスGPからリアタイヤの最低内圧が引き上げられる事となった。

ただし現在のレギュレーションにおいては、依然として走行中の各車のタイヤ状況をモニタリングする術がなく、ピレリは現行のF1マシンが生み出す過酷な負荷に対してより高い信頼性を保たせる事を目的に、プロトタイプタイヤのテストに踏み切る決断を下した。

なお来季からはタイヤ圧監視システム(TPMS)センサーの導入が決まっており、全車はこれを標準装備しなければならない。

新しいリアタイヤは構造が強化され、2022年に導入予定の18インチF1タイヤへの採用を目ざして開発された要素が組み込まれていると言い、7月2日(金)のイベントでは各車に対して2セットの新型タイヤが供給され、いずれかのフリー走行での使用が義務付けられる。

新開発の構造についてピレリのマリオ・イゾラは、昨年のポルトガルGPでのタイヤテストの際に出てきたアイデアを採用したもので現行の構造にかなり似通っており、ドライバーは違和感なく走行できるはずだと説明した。

なおイギリスGPが行われるシルバーストン・サーキットはタイヤへの負荷が最も厳しいコースとして知られている。昨年のグランプリではタイヤトラブルが相次ぎ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はファイナルラップで左フロントタイヤを失い、史上初めて3輪でのトップチェッカーを受けた。

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