アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアト、70周年記念GPにてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

タイヤは無関係だった…ピレリ、F1イギリスGPのクビアトのクラッシュの原因を特定

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F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、第5戦70周年記念GPの開幕を翌日に控えた8月6日(木)、第4戦イギリスGPで発生したダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュの原因が、右リヤホイールのリムのオーバーヒートにあったとの調査結果を明らかにした。

ギアボックス交換によるグリッド降格を受け、19番手グリッドからスタートしたクビアトは、オーバーテイクを重ねて一気に12番手にまで浮上するも、12周目に超高速コーナーのマゴッツ及びベケッツの複合コーナーへと進入の際にリアを失いクラッシュを喫した。

これによりレース序盤にも関わらず、アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)とケビン・マグヌッセン(ハース)の接触事故に続く2度目のセーフティーカーが導入された。クルマを降りたクビアトは国際映像のTVカメラを手で払いのけるなど悔しさを爆発させた。

当初ピレリのレース部門を統括するマリオ・イゾラは、右リアタイヤのスローパンクチャーがクラッシュの原因である可能性が高いとの見解を示したが、ミラノの研究所での詳細な調査を終え、ピレリはリム内側のオーバーヒートがタイヤの破損につながったと発表した。

ピレリは声明の中で「スクーデリア・アルファタウリと共に、ダニール・クビアトがイギリスGPの12周目に壁に衝突した事件の正確な原因について調査を行い、これを完了した。メカニカルトラブルによって右リヤホイールのリムの内側が過熱し、これによってタイヤのビード(ゴムとホイールを接点)が焼けてしまったのが原因だった」と説明した。

「これにより、ビードがタイヤをリムに密着させることができなくなってしまい、これがデフレーションを引き起こした。タイヤ自体は事故の原因とは関係ない」

先週のレースは、優勝したハミルトン、バルテリと最終盤まで2番手を走行していたバルテリ・ボッタス、5番手を走行していたカルロス・サインツの3名が、相次いで左フロントタイヤのパンクに見舞われるという劇的なフィナーレで幕を閉じた。

ピレリは70周年記念GPに向け、トラブルの可能性を減らすための対策の一環としてタイヤの内圧を上げる措置を講じ、国際自動車連盟(FIA)はマゴッツのランオフエリアの後方に、約36mのタイヤバリアを設置した。