ピレリ、ATA初導入のF1ハンガリーでアグレッシブなタイヤ割当
F1公式タイヤサプライヤーのピレリは代替タイヤ配分方式(ATA)が初採用されるF1第12戦ハンガリーGPに、昨年よりも1段階柔らかいC3~C5コンパウンドを持ち込む。第13戦ベルギーGPでは昨年と同じC2~C4を供給する。
ATA(Alternative Tyre Allocation)は当初、エミリア・ロマーニャGPでの導入が予定されていたが、大規模洪水被害を受け中止となったため、ハンガロリンクで初めて採用される事になる。
ATAが採用される週末では、3ラウンドの予選セッションのそれぞれで、以下の指定コンパウンドを装着しなければならない。
- 予選Q1:ハードタイヤのみ
- 予選Q2:ミディアムタイヤのみ
- 予選Q3:ソフトタイヤのみ
この試みは週末全体に用意されるタイヤの数を削減し、持続可能性を高める事を目的としたもので、ATAが採用される週末は13セットから11セットへと1台あたりに供給されるスリックタイヤの数が減らされる。
- ハードタイヤ…3セット
- ミディアムタイヤ…4セット
- ソフトタイヤ…4セット
雨用タイヤの割り当て数に関しては変更なく、通常の週末と同じようにインターミディエイトタイヤが4セット、フルウェット・タイヤが3セットが供給される。
予選と決勝で使用できるスリックタイヤは、温存義務があるハードとミディアムを少なくとも1セット含めた計7セットとなる。
供給される全11セットの中の残りの4セットはタイヤ返却義務がある。1セットはFP1終了後に、1セットはFP2終了後に、そして2セットはFP3終了後に返却しなければならない。
Rd. | グランプリ | C0 | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 |
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1 | バーレーンGP | H | M | S | |||
2 | サウジアラビアGP | H | M | S | |||
3 | オーストラリアGP | H | M | S | |||
4 | アゼルバイジャンGP | H | M | S | |||
5 | マイアミGP | H | M | S | |||
6 | エミリア・ロマーニャGP | H | M | S | |||
7 | モナコGP | H | M | S | |||
8 | スペインGP | H | M | S | |||
9 | カナダGP | H | M | S | |||
10 | オーストリアGP | H | M | S | |||
11 | イギリスGP | H | M | S | |||
12 | ハンガリーGP | H | M | S | |||
13 | ベルギーGP | H | M | S |
今季は新たに「C0」が加わり、製造されるコンパウンドが全6種類に増えた。接頭辞の「C」に続く数字が小さいほど硬いものとなる。昨年まで「C1」と呼ばれていたコンパウンドは「C0」へと改称された。今季の「C1」は従来の「C1」より柔らかい新型コンパウンドだ。
サーキットの路面や気温などの特性・気象条件を考慮の上、ピレリは6種類のラインナップから週末に持ち込む3種類のドライタイヤを都度、決定する。硬い方から順に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の名称が与えられる。
トレッド面に溝の入ったレインタイヤを含めて全5種類が持ち込まれる。ひと目見て識別できるよう、以下の様にサイドウォールに色ペイントが施される。
- ソフト:赤色
- ミディアム:黄色
- ハード:白色
- インターミディエイト:緑色
- フルウェット:青色