プジョー・スポールの2022年FIA世界耐久選手権(WEC)参戦ドライバーラインアップ

プジョー、WECドライバー体制発表…元ハースF1のケビン・マグヌッセン含む7名の豪華顔ぶれ

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プジョー・スポーツは2月8日(月)、ル・マン24時間レースを含む2022年のFIA世界耐久選手権(WEC)で起用する7人のドライバーの名前を発表した。プジョーは新規定のル・マン・ハイパーカー(LMH)にて来年よりWECに復帰する。

発表されたのはル・マン優勝経験を誇るロイック・デュバル、ポール・ディ・レスタ、グスタボ・メネゼスの3名に加えて、ELMS(LMP3)チャンピオンのミケル・イェンセン、F1通算58戦を誇るジャン=エリック・ベルニュ、そして昨季限りでハースF1から放出されたケビン・マグヌッセンと、いずれもF1やワールドクラスの耐久レースでの経験を持つ猛者ばかりで、日本でもお馴染みのジェームズ・ロシターがリザーブ兼シミュレータードライバーを担当する。

今回の人選についてプジョーのWECテクニカルディレクターを務めるオリヴィエ・ジャンソニーは「過去5年間のすべての耐久レース選手権に目を通した。個々のリザルトのみを考慮したわけではない。我々は特にハイブリッド・パワートレインの開発スキルに長けた経験豊富なドライバーと若手という組み合わせを目指していた」と説明した。

またステランティス・モータースポーツでディレクターを務めるジャン=マルク・フィノは「ドライバーを評価する際には、個々のレーススキル以上に、ドライバー同士の絆やマインドセット、チームを前進させるためにモチベーションを高めて協力していく能力などを主な基準とした」と付け加えた。

発表されたドライバー達の中にはかつてチームメイトだった者もいれば、日常から親交が深い者、共にトレーニングに励む者もいる。

2009年のフォーミュラ・ニッポン王者であるデュバルは、ベルニュがまだF1に参戦していた当時、スイスにあった自身の住まいに遊びに来た事があると明かし、当のベルニュは「ロイックは長年の友人。ミケルは去年のチームメイト、F1のケビンも知っている。ポール・ディ・レスタもF1での知り合いだし、グスタボと初めて会ったのは東京で一緒に買い物に行った時だ」との逸話を披露した。

6人ドライバーとシミュレーターを担当するロシターは今年、2.6リッターV6ツインターボエンジンを搭載する新型ハイパーカーの開発に向けて、チームと協力しながらプログラムを進めていく事になる。