8位ペレスにタイムペナルティ、アルボンとのF1シンガポール接触事故で

マリーナベイ市街地コースでセルジオ・ペレス(レッドブル)を追いかけるオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2023年9月17日(日) F1シンガポールGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1シンガポールGPのスチュワードは9月17日の決勝レースを経て、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の衝突の責任はセルジオ・ペレス(レッドブル)にあるとして、5秒のタイムペナルティと1点のペナルティポイントを科す決定を下した。過去12ヶ月間の累積は3点となった。

62周のレースの終盤、ペレスは追い抜きを狙ってターン13のイン側に飛び込み、アウト側のアルボンと接触した。ペレスはそのままレースを続行して8位でフィニッシュしたが、アルボンはポジションを落としてポイント圏外11位に終わった。

ヴィタントニオ・リウッツィら4名の競技審判団はレース終了後、ドライバー及び両チーム代表者の聴取並びに、ポジショニング/マーシャリングシステム、映像、オンボードビデオの調査を行った。

スチュワードによるとターン13への進入に際して先行していたのはアルボンだった。アルボンは通常通りのレーシングラインでコーナーにアプローチしたが、ペレスが「楽観的」な動きでイン側に飛び込んだ事で事故が発生した。

スチュワードは、衝突を回避するためにアルボンができた事は「何もない」として、事故の責任はペレスにあると判断。タイムペナルティと合わせてペナルティポイントを科した。

8位のペレスは9位ローソンの11.384秒前方でフィニッシュしていたため、リザルトは変わらない。

両者はバーチャル・セーフティーカー(VSC)中での追い抜きの件でも召喚された。ピットアウトした直後のアルボンがコース上のペレスをオーバーテイクしたのではとの疑惑が生じたのだ。

ただ、タイミングシステム上でも車載映像でも、データ上で決定的な証拠が得られなかったとしてスチュワードは、これ以上の措置を取るべきではないとする両チーム代表者の見解に同意し、不問に付す決定を下した。

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