パンテーラ・チーム・アジア、F1新規参入準備を継続…コロナ危機にも関わらず
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で、車体デザインを一新する新しい技術レギュレーションの導入が1年延期されたにも関わらず、パンテーラ・チーム・アジア(Panthera Team Asia)は依然としてF1参戦を目指していく予定だという。
パンテーラ・チーム・アジアは、かつてSMPレーシングで取締役社長を務めていたベンジャミン・デュランと仏出身の元レーシングドライバー、ミシェル・オーツによって、新規約が施行される2021年のF1新規参戦に向けて2019年1月28日に共同設立された。オフィスは英国ロンドンのアーガイル通りに構えている。
アジア系マネーを頼りにF1世界選手権への準備を進めてきたものの、予算上限を定めたコストキャップは予定通り2021年より実施されるとは言え、参戦の前提条件とも言うべきルール改正は新型肺炎へのコスト削減策の一環として延期された。
ベンジャミン・デュランはこの程、英Autosportのインタビューに答え、未知の感染症による危機が顕在化する以前の段階で既に、参入時期を2021年ではなく2022年に変更していた事を明かし、「我々には導入的な仕事としてエアロ作業に取り組んできるチームがいるし、投資家との作業も続けられている」と述べ、現在も準備を進めていると語った。
実現の可能性については「F1の今後を見守る必要がある」と述べて明言を避けたが、エンジンだけでなく車体に関しても外注を基本とする方針のようで、他チームやサプライヤーの動向に大きく影響されそうだ。
F1とF1チームは現在、コロナ危機への対処に関するコスト削減策の一環としてカスタマーカーの復活を議論しており、トップチームの一年落ちの車体を購入出来るようにする案などが浮上している。