インディカー:ガナッシ4台体制へ…アレックス・パロウが移籍、フェリックス・ローゼンクビストはマクラーレンSPへ
チップ・ガナッシ・レーシングからNTTインディカー・シリーズに参戦するフェリックス・ローゼンクビストが、オリバー・アスキューに代わって2021年シーズンにアロー・マクラーレンSPに移籍する事が決まった。後任にはシリーズ2年目を迎えるスペイン出身の23歳、アレックス・パロウが就任する。
フォーミュラE選手権と全日本スーパーフォーミュラを経て、2019年にガナッシからインディカーへの参戦を果たした28歳のスウェーデン人ドライバーは、デビューイヤーに2位表彰台を2度獲得するなどしてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。今季はロード・アメリカで初優勝を飾ったものの、6度目のタイトルを獲得したチームメイトのスコット・ディクソンには及ばずランキング11位でシーズンを締め括った。
アレックス・パロウは、初参戦した2019年のスーパーフォーミュラで選手権3位に輝くなど、センセーショナルなパフォーマンスを残した後、今年、デイル・コイン・レーシングwithチームからインディカーに参戦。3戦目にして表彰台を獲得し、ランキング16位で初年度を終えた。
ガナッシは既にマーカス・エリクソンとの複数年の契約延長を発表している。米国屈指の強豪チームは来季、7度のNASCARチャンピオンであるジミー・ジョンソンがチームに加わる事が決まっており、2021年シーズンは2017年以来初となる4台体制でシリーズに挑む事になる。
ガナッシのマネージング・ディレクターを務めるマイク・ハルは今季のパロウについて「今年は事前にコースの下見が出来ず、プライベートテストやオープンテスト、そして週末のフォーマットが3日制ではないなど、アレックスのような若手にとって非常に困難なシーズンだったが、彼は見事な仕事をしていた」と評した。
なおローゼンクビストは、11月2日にバーバー・モータースポーツパークで開催されるテストでマクラーレンSPに合流し、新たな職務をスタートさせる。