角田裕毅を推しまくるランド・ノリス、実はかなりのお気に入り?
ランド・ノリス(マクラーレン)の最近の”推し”は角田裕毅のようだ。第3戦オーストラリアGPを前に寄せられたファンからの様々な質問に対して22歳の陽気なイギリス人ドライバーは重ね重ね、愛すべき日本人ドライバーの名を挙げた。
角田裕毅がアルファタウリのチームメイト、ピエール・ガスリーと良い関係を築いている事は広く知られているが、本人曰く、昨年コーチングを受けたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)やノリスとも仲が良い。頻繁に話を交わす間柄なのだという。
究極のF1ドライバー、5名の1人に角田裕毅
5人のドライバーを組み合わせて究極のF1ドライバーを作り上げるとしたら誰を選ぶ?との興味深い質問に対してノリスは対象を現役ドライバーに絞り、その1人として角田裕毅の名を挙げた。
「僕自身を除けばルイス(ハミルトン)にマックス(フェルスタッペン)、それにフェルナンド(アロンソ)は外せないね。あとはカルロス(サインツ)とユーキを少し加えるかな」
「あぁ、、シャルル(ルクレール)を忘れちゃったよ。まずいな…でもこの連中を加えたら無敵のドライバーができるんじゃないかな」
3名の偉大なるF1ワールドチャンピオンと並んでF1での2年目を迎えたばかりの角田裕毅の名が挙がるのは意外だが、ノリスが彼をチョイスしたのはパフォーマンス面が理由ではなかった。
ノリスは角田裕毅をブレンドした理由について「ほら、ユーキは無線で叫んだりするでしょ。だから純粋なエンターテイナーとしてね」と説明した。
昨年のエミリア・ロマーニャGPでの「トラフィック・パラダイス」発言に代表されるように、角田裕毅のデビューイヤーは何かと、その感情的な無線が注目を集めた。このユニークなフレーズはパドックで流行し、バルテリ・ボッタスはメキシコGPでこれを完コピした。
F1ドライバー最強のカーターは角田裕毅
ノリスはまた、もし現役F1ドライバー全員でカートを戦ったら誰が表彰台に上がると思う?との質問に対しては「そうだね、角田裕毅が勝つんじゃないかな」と答えた。
「ユーキはパドリングも上手いけど体重も他のドライバーの半分だしね。カートではそれが兎に角、すごく有利に働くんだ」
自身の名を冠するレーシングカートブランド「LN Racing Kart」を持つノリスが言うのだから、角田裕毅の勝率は相当に高いのだろう。自ら積極的にネタとして使うほど、角田裕毅はグリッドの中でも飛び抜けて身長が低く、その分だけ当然、体重も少ない。非力かつ軽量なカートではF1マシン以上にそれがアドバンテージとなる。
ドライバー | 身長(cm) | 体重() |
---|---|---|
エステバン・オコン | 186 | 66 |
アレックス・アルボン | 186 | 74 |
ジョージ・ラッセル | 185 | 70 |
ニコラス・ラティフィ | 185 | 73 |
ランス・ストロール | 182 | 70 |
マックス・フェルスタッペン | 181 | 72 |
シャルル・ルクレール | 180 | 69 |
ダニエル・リカルド | 180 | 66 |
カルロス・サインツ | 178 | 64 |
ピエール・ガスリー | 177 | 70 |
ミック・シューマッハ | 176 | 67 |
周冠宇 | 175 | 63 |
セバスチャン・ベッテル | 175 | 62 |
ケビン・マグヌッセン | 174 | 68 |
ルイス・ハミルトン | 174 | 73 |
セルジオ・ペレス | 173 | 63 |
バルテリ・ボッタス | 173 | 69 |
フェルナンド・アロンソ | 171 | 68 |
ランド・ノリス | 170 | 68 |
角田裕毅 | 159 | 54 |
更にノリスは、ポジション争いがない単独クルーズのレースになった場合に、その日の夕飯をどうするかなど、レース以外の事に気を取られたりする事はあるかとの質問に対して再び角田裕毅を引き合いに出した。
「正直に言うと、グランドスタンドを見上げると、誰か目を引くような人がいないかなって探しちゃったりする。上半身が裸で、胸のところに『僕は角田裕毅が好きだ』とか何とかって書いてあるような人をね」
ノリスがいたく角田裕毅を気に入っている事は間違いなさそうだ。
リカルドは「テディベア」みたい
なお、アヒルの大きさのダニエル・リカルド100人か、ダニエル・リカルドの大きさのアヒル1匹のどちらと戦いたいかという質問に対しては、チームメイトは恐れるに足らずといった具合で、次のように答えた。
「ダニエルは本当に人畜無害な男だと思うんだよね。タトゥーを入れてるのは本性を隠して荒っぽく見せるためであって、実際には小さくて可愛いテディベアみたいなものなんだ。まぁ、彼を抱きしめたことがあるわけじゃないけど。だから答えはアヒルサイズの100人のダニーだ。簡単な質問さ」
また、昨年末でF1を引退したキミ・ライコネンが恋しいか?との質問に対しては「キミとは一度も話したことがないんだ」と打ち明けた。
「彼とは3年間、F1で一緒だったけど、一言も話してないと思う…。キミに会えないのは寂しいし、彼のインタビューが聞けないのは残念だよ。でも、世の中には他にもたくさんのクールな連中がいるし、グリッドはエキサイティングだから、半面、イエスでもあるし、半面、ノーって感じかな」