角田裕毅、2年目も”節”健在「余計なこと喋りすぎ!」とガスリー大爆笑
角田裕毅”節”は今年も健在だ。2シーズン目のF1に臨むアルファタウリの日本人ドライバーに余計な気負いはないようだ。F1バルセロナテストでは初日から冗談を飛ばすなど、リラックスした様子を見せた。
チームメイトとしての1年目の総括として開口一番「何よりもまずアイツは文字通り、1日中、変な事ばかりしてる(笑」とピエール・ガスリーに言わしめたり、違法行為の告白に思わずフェルナンド・アロンソがツッコミを入れるなど、角田裕毅は1年目のF1においてコース内に留まらず様々な話題を提供してきたが、2年目を迎える今年もファンを楽しませてくれそうだ。
F1が”シェイクダウン”と位置づけたカタロニア・サーキットでの第1回プレシーズンテストでアルファタウリは、フル参戦5年目のガスリーではなく角田裕毅を初日に充てた。
角田裕毅は120周という充実のマイレージを稼ぎ、アルピーヌA522を駆るフェルナンド・アロンソをコンマ1秒差で8番手に抑える7番手タイムを記録。チームメイトに先行して新車の感触を確かめ、そして経験を積んだ。
先にステアリングを握ったが故に、2日目を担当するチームメイトに対しては当然、感想を含めた何らかのフィードバックを返すものだとばかり思われたが、初走行を終えてガスリーとエンジニアに何を報告しますか?と問われた角田裕毅は「ピエールにですか? …内緒にしておくつもりです」とイタズラな笑顔を浮かべた。
「クルマに関して色々言ってしまうと、明日に向けてのモチベーションが少し下がってしまうと思うんです」
「映画と同じですよ。実際に見る前にネタバレしちゃうのは嫌だろうからだから、内緒にしておくつもりです」
「ネタバレはなしです(笑」
角田裕毅は「ピエールがクラッシュしない事を祈ってます」と付け加えたが、その願いは叶わかなった。ガスリーは3日目にタイヤをロックアップさせクラッシュ。AT03は大きなダメージを負い、午後を担当する予定であった角田裕毅は一度もクルマに乗り込まずに最終日を終えた。
2日目は”チームメイトから何も聞かされていないガスリー”がテストを担当した。
8時間に渡る走行を終えたガスリーに対して「ユーキがポーパシング(ポーポイズ)現象の事を口にしていましたが、これについて何か気になった事はありますか?」との質問が飛んだ。
多かれ少なかれ、今回のテストではアルファタウリを含めた全てのチームがグランドエフェクトカー特有の激しいピッチングに課題を抱えていた。
チームから口止めされていたのかどうかは分からないが、ガスリーは「あー、、んー、えーっとね…」と戸惑う様子を見せた後「ユーキは余計なこと喋りすぎだよ!」と文字通り大爆笑した。
そして薄ら笑いを浮かべながら「確かに解決しなきゃならない問題が幾つかあるけど、、あの手の問題を抱えているのは僕らだけじゃないし…僕としてはね、自分の…」と話題をそらした。
ガスリー先輩からの”小言”があったのかは定かでないが、ガレージ内で1日を過ごした3日目のセッション後インタビューの中で角田裕毅は、抱えている課題の一つがポーパシング現象である事を認める一方、その解決策について問われると「それは言えません!」と笑い「他のチームがどうしているのか知りたいですね」と付け加えた。
それに対してすかさず「プレスカンファレンスで聞く機会があったと思いますが、聞いてみましたか?」と更なる質問が飛ぶと、角田裕毅は「聞いたところでみんな、どうせ嘘しか言わないに決まってます」と返していた。