予選Q1敗退を喫した後のガレージで項垂れるランド・ノリス(マクラーレン)、2024年9月14日F1アゼルバイジャンGP
Courtesy Of McLaren

ノリス「くだらない」と批判者を一蹴、長年で”最も不当”なF1フラッグ運用を批判

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ランド・ノリス(マクラーレン)は、F1アゼルバイジャンGP予選で自身が直面したフラッグを巡る問題は「長年で最も不当」な出来事の一つであるとして、Q1敗退を喫した自身を批判する者たちを「くだらない」と一蹴した。

ノリスはセクター1・2で自己ベストを刻んでいたものの、最終セクターに入る直前に一瞬、黄旗が振られたため、アクセルを緩めてラップを断念することを強いられた。

この黄旗は、ターン4で壁に接触したエステバン・オコン(アルピーヌ)が、低速でピットに戻っていたことによるものだった。

マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、本来であれば減速の義務がない白旗(コース上に低速走行車両がいることを知らせる旗)を提示すべきだったとして、なぜ一時的に黄旗が振られたのかをFIAと話し合っていると説明した。

Q1での敗退については、ノリスが白旗を黄旗と勘違いし、誤って減速したためだと批判する声が一部にあったようだが、ノリスは黄旗がなければ余裕でQ2に進出できていたと考えており、日曜のレースを経て、的を得ない外部の批判を一蹴した。

「本当に運が悪かった。あれは、長年に起きた中で最も不当な出来事の一つだった」とノリスは語った。

「確かにコース外(ターン16でラインを外した)に飛び出たけど、その時点で黄旗が出ていたんだ。でもそれを見ていないから、誰もが白旗やなんだと、くだらないことを話していた」

「でも僕のダッシュには、でかでかと黄色いライトが点灯していた。かなりの人がナンセンスなことを言っているけど、僕はアクセルを緩めなきゃならなかった。それがチャンスを奪ったんだ」

文字面だけ見ると、不機嫌に語るノリスの姿が思い浮かぶかもしれないが、実際にはそうではなかった。理想的な週末ではなかったものの、レースで4位まで挽回できたことに大いに満足しており、ノリスは終始、上機嫌だった。

「昨日の夜の時点では、チームとしては満足していなかった。2台揃って上位に食い込めたはずだったからね」とノリスは語る。

「今日のオスカー(優勝したチームメイトのピアストリ)の結果を見れば分かるように、本来なら2台ともがトップを争えるはずだった。それが僕らの目指している結果だ」

「だから、ポテンシャル的には(予選での黄旗がなければ)もっとやれたはずだし、僕らは完璧を求めているから、あまり満足しているわけじゃないけど、今日はチーム全体として素晴らしいパフォーマンスを発揮できた。だから、みんな喜ぶべきだと思う」

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2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を逆転して今季2勝目を上げた。

マリーナベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月20日のフリー走行1で幕を開ける。

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