F1イギリス導入の新タイヤ「幾つかのチームに有利」とセルジオ・ペレス
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アルファタウリやアルファロメオ等、多くのチームが意欲的なアップグレードを用意している事に加えて、ピレリの新型タイヤが導入される事から、F1第11戦イギリスGPではチーム序列の変化が期待される。
ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラによれば、この新型スリックは耐久性を高める事を目的として構造のみを変更したもので、技術的なパラメーターや挙動に影響はないとされるが、セルジオ・ペレス(レッドブル)の見立ては異なる。
シルバーストン・サーキットでの週末に先立ちペレスは「このタイヤ構造は幾つかのチームに有利に働くと思う」と語った。
「それが僕らなのか、他のチームなのかは分からないけど、タイヤに特徴的な変化がある事は明らかで、特に最高速度に影響が出ると僕らは感じてる」
「僕らもさほど(新しいタイヤに)取り組んだわけじゃないから、デグラデーションと合わせてどうなるのか興味深いところだね」
フロント側の方が幾らか構造が強固で、フェラーリやアストンマーチンなど、フロントエンドに課題を抱えているマシンにアドバンテージをもたらす可能性があるとの見方があるが、同時にタイヤの重量変化によりレギュレーションの定めに従ってマシンの最低重量が変更される可能性もある。
影響の見通しについて問われたシャルル・ルクレールは、フェラーリにとって「利点になるのか弱点になるのかまだ分からない」とした上で次のように述べ、週末3回のプラクティスを通してデータを集め、分析し、何らかの対処が必要なのかどうかを含めて検討していく事が必要だと指摘した。
「まだ分からないけど、デグラデーションがどの程度違うのか、新しいコンストラクションに合わせてクルマを微調整する必要があるのかどうか、フリー走行を通してこれらを見極めることがすごく重要になると思う」
新型タイヤのデビュー戦となるシルバーストン・サーキットは、タイヤに対する負荷、横力がカレンダー最強で、特に左フロントに厳しく、C1~C3の最も硬いコンパウンドが持ち込まれる。