インタビューに応じる角田裕毅(アルファタウリ)、2023年7月6日F1イギリスGP
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角田裕毅「どこまでやれるか…」F1オランダGPはスパのようにはいかない? ”不遇”のザントフォールト初完走へ

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不遇のアクシデントにより未だ完走経験のないザントフォールト・サーキット。角田裕毅(アルファタウリ)は好みのコースだとする一方、あまり良い見通しを持っていないようで、サマーブレイク明けの初戦に慎重だ。

10位フィニッシュを飾ったベルギーGPを経て角田裕毅は、欧州で人気のスペイン領カナリア諸島のリゾート地で束の間の休息を楽しみ、その後、トレーニングを再開。ザントフォールトとモンツァでの2連戦に向けてシミュレーターに取り組んだ。

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を追う角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年7月30日(日)F1ベルギーGP決勝レース(スパ・フランコルシャン)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を追う角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年7月30日(日)F1ベルギーGP決勝レース(スパ・フランコルシャン)

第14戦に向けて角田裕毅は「ベルギーGPで久しぶりにポイントを獲得できたこともあり、シーズン前半戦を満足いく形で締め括る事ができました」と述べ、まずはスパでの週末とサマーブレイクを振り返った。

「おかげでポジティブな気分で夏休みに入り、モチベーションを維持したまま、今週末のシーズン後半戦の初戦に向かう事ができます」

「休養のためにまずはテネリフェ島に行きました。その後、残りのシーズンに向けて最高の調子を整えるべくオーストリアで6日間のトレーニングに励みました。休暇とトレーニングのメリハリを付けた方が良いと考えたからです」

「トレーニングは上々でした。体調もよくリラックスできましたし、これでまた頑張れます。慌ただしいシーズンだったため、トレーニングに戻る前に数日間、完全に休んでリセットする事が重要でした」

「あとは、これからの2レースの準備として、今週の初めにシミュレーターでの作業にも時間を割きました」

デビューイヤーはパワーユニットのトラブル、2回目の昨年はデフのトラブルによりリタイヤを強いられた挙げ句、安全義務違反による戒告処分と、未だオランダGPで完走を果たした事がない。

スパでの入賞の勢いそのままに、再びチャンピオンシップポイントを持ち帰りたいところだが、ダウンフォース不足のAT04には少し荷が重いかもしれない。

「ザントフォールトでは過去に2回、レースをしています。昨年はQ3に進出しましたが、まだ一度も完走したことがないので、今週末はこの点で上手くやりたいと思います」と角田裕毅は語る。

「傾斜が急なコーナーや、低速と高速のコーナーが混在しているところなど、幾つかのユニークな特徴を備えたテクニカルなところが気に入っています。体力的にはかなりキツいコースですね」

ザントフォールト・サーキットのトラックウォークに繰り出すアルファタウリ・ホンダの角田裕毅とピエール・ガスリー、2021年9月2日F1オランダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ザントフォールト・サーキットのトラックウォークに繰り出すアルファタウリ・ホンダの角田裕毅とピエール・ガスリー、2021年9月2日F1オランダGP

「スパは上手くいきましたが、コース特性や天候によるところが大きかったため、中~高ダウンフォースと、特性が大きく異なるザントフォールトで僕らがどこまでやれるかは分かりません。ですが、また良いレースができればと思っています」

「コース幅が非常に狭いため、予選を上手く戦う事が主な焦点になると思いますが、今シーズンはこの点で少し苦労しています。どうなるか様子を見守りたいと思います」


舞台となるのは1周4,307mの古典的なレイアウトが特徴のザントフォールト。2022年のオランダGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2年連続となる母国ポール・トゥ・ウインを飾り、ファステストラップを加えた満額26点を加算した。

F1オランダGPは日本時間8月25日(金)19時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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