”イコール条件”の初ザントフォールト、角田裕毅の走りに注目「迅速に適応するのは得意」
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、今週末に開催される2021年FIA-F1世界選手権第13戦オランダGPに先立って抱負を語った。
36年ぶりの復活を遂げるオランダGPの舞台、ザントフォールト・サーキットは復帰に際してFIAグレード1規格取得のために改修を余儀なくされた。中でも18度ものバンクが設けられたターン3とターン14は注目ポイントの一つだ。
その意味で、ルーキー勢のみならず基本的に全てのドライバーがイコール条件の下で週末に挑む事になるわけだが、角田裕毅は未知のコースに迅速に適応するのは得意だとしており、その走りが注目される。
角田裕毅は12戦を終えて18ポイントを獲得し、現在ドライバーズランキングでランス・ストロール(アストンマーチン)と同一の13位につけている。
角田裕毅
迅速に適応するのは得意
日本で走っていたため雨の中での走行には慣れていますが、日曜日のスパは視界が悪くレースができる状況ではありませんでした。ルーキーイヤーの学習の一環としてF1マシンでのスパでの初レースを本当に楽しみにしていましたが安全には代えられません。
ベルギーのフリー走行では僕らのチームが依然として中団で戦えるだけの力を持っているように見えましたので、オランダでは是非、自分たちの力を試してみたいと思っています。
ザントフォールトは僕にとって初めてのコースとなります。とは言え、今回はコースレイアウトが変更されていますので、僕のような新人だけでなく誰もが初めての経験となるはずです。
シミュレータで走ってみた限り独特なコースのように見えます。かなり急なバンクが多く、その先に向けて速度を最大限に維持するためには優れたテクニックが問われるように思います。
自分としては、初走行のコースに対して迅速に適応するのはかなり得意な方だと思います。とは言え、フリー走行でできるだけ多くを学ぶ事が重要ですので、ミスで走行時間を失う事がないように注意しなければなりません。
また、サーキットウォークがいつも以上に役に立つと思います。というのも、シミュレーターだけでは新しいサーキットの全体像を把握できないからです。シミュレーターは確かに役に立ちますが、実際に歩いてみることで全体像を把握する事ができます。
なおチームメイトのピエール・ガスリーは、コース特性的にザントフォールト・サーキットはアルファタウリ・ホンダに有利に働く可能性があると考えている。
F1オランダGPは、日本時間9月3日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。