リアム・ローソン「見たくはなかった」骨折リカルドに同情…アルファタウリ、初仕事を評価
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リアム・ローソンは自身初となる26日(土)のF1第14戦オランダ公式予選をチームメイトの角田裕毅から1.639秒遅れの20番手で終えた。アルファタウリは「良い仕事だった」と評価した。
骨折したダニエル・リカルドに代わって急遽FP3からの登板が決まった。AT04をドライブするのは今回が初。最終プラクティスは3度の赤旗により走行時間が大きく失われた。
加えてこの日は降雨が到来。遥かに経験豊富なドライバー達がクルマを破損するミスを犯した。ローソンもまた、フリー走行でフロントウイングの左翼端板にダメージを負ったが、走行ができなくなるような事態を招くことはなく、予選でも無事にクルマを持ち帰った。
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「彼はミスをせず、クルマを持ち帰るという良い仕事をしてくれた」と評価した。
「多くの伸びしろがあるのは確かだから明日のレースを楽しみにしている。ドライコンディションでAT04を走らせ、更に学んで貰えればと思う」
グリッド争いを終えたローソンは「今日は本当に難しいコンディションで、慌ただしい一日だった」と振り返った。
「インターミディエイトタイヤで走ったのは今日が初めてだった。予想とは違った感触だったけど、何とか挙動を把握できた」
「予選中は良いフィーリングで、大きくタイムを上げていく事ができたけど、再び雨が降り始めてしまった。グリップが落ちると思っていたけど、予想以上に高くて驚いた」
「最大限に引き出せたとは思っていない。クルマに良い感触を持って走れてはいたけど、この手のコンディションの中でコースについて理解を進めていくのは大変だった」
「今のところ体力的には問題ない。今日はドライコンディションではなくウェットだったからね。でも明日のレースはもっと厳しくなると思う」
「ここは場所によってバンプがあるトリッキーなコースで、自信を持って走る事が重要だから、素早くまとめ上げるのは大変だ」
「まだ完全なドライコンディションで走れておらず、ドライタイヤでのロングランをこなせていないから、明日が晴れになれば、新しい事をたくさん学ぶことになると思う」
「できるだけ多くを勝てにして頑張るつもりだ」
リカルドの長期離脱は避けられそうにない。少なくとも1週間後に迫る次戦イタリアGPはローソンが再びステアリングを握る事になるだろう。
21歳のニュージーランド人ドライバーは「ダニエルには同情してる。誰だってああなる姿は見たくない。特に彼のような良い人なら尚更ね。一日も早い回復を願ってる」と寄り添った。
「F1でレースをする機会があれば誰だって両手でこれを掴み取りたいと思うものだ。チャンスが与えられた事を本当に嬉しく思っている。3歳の頃からの夢が叶って、色んな感情が込み上げてきた」
2023年F1オランダGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。角田裕毅(アルファタウリ)は3グリッド降格を受け17番グリッドに着く。
決勝レースは日本時間8月27日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。