角田裕毅にF1オランダで降格ペナ、ハミルトン妨害認定の理由とは
F1オランダGPのスチュワードは8月26日(土)の予選Q2でルイス・ハミルトン(メルセデス)の走行を「不必要に妨害」したとして、角田裕毅(アルファタウリ)に3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。
角田裕毅はランス・ストロール(アストンマーチン)と共に雨に見舞われたザントフォールトでの予選を経て、Q2とQ1でそれぞれハミルトンを不当に妨害したとの疑惑でセッション後にスチュワードに召喚された。
ストロールの一件は不問とされたが、両ドライバー及びチーム代表者からの聴取並びに、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、映像、オンボードを調査したデレック・ワーウィックら4名の競技審判団は、F1競技規定第37条5項違反があったと判断した。
角田裕毅はフライングラップに向けてターン13出口で乾いたレーシングライン上を走っていたが、レーシング速度には達していなかったため、後方から迫る計測中のハミルトンはラインを変更しなければならなかった。
スチュワードによると角田裕毅は聴聞会の中で「別のクルマに抜かれたため、先行車両とのギャップを確保するために低速のまま走ることにしました」と説明した。
しかしながらスチュワードは、角田裕毅がレーシングラインから離れてハミルトンに道を譲る事は「明らかに」可能であったとして、妨害があったと判断した。
この結果、角田裕毅は14番グリッドから17番グリッドに後退。代わってニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、周冠宇(アルファロメオ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)が各々、1つずつ昇格した。ハミルトンは予選順位通りの13番グリッドに着く。