F1オランダ4連覇に暗雲「少し遅すぎる」レッドブルに具体的な改善策なし、とフェルスタッペン
マクラーレンとメルセデスがトップ4を占拠した8月23日のF1オランダGPの初日を経てマックス・フェルスタッペンは、ザントフォールトでのレッドブルRB20は「少し遅すぎる」と振り返り、現時点で具体的な改善策はないと説明した。
26歳のオランダ人ドライバーはザントフォールトがF1カレンダーに復帰して以来、無敗を誇っており、本大会では4連覇が懸かっているものの、初日FP2ではジョージ・ラッセルがベンチマークを刻み、フェルスタッペンは0.284秒遅れの5番手に留まった。
1日を振り返ったフェルスタッペンは「FP1ではあまり走り込めなかったけど、FP2では自分たちの立場が少し分かったと思う」と語った。
「ショートランに関しては少し遅すぎたし、ロングランでも少し遅すぎた。だから、少しやるべきことがあるけど、現時点では、それを具体的にどう改善するかについての明確な答えがない。これから検討してみるつもりだけど、少し遅すぎるというのがシンプルな事実だ」
フェルスタッペンは開幕5戦のうち4レースで優勝を飾り、4年連続のドライバーズタイトル獲得に向けて最高の形でシーズンをスタートさせたかに思われたが、以降はマクラーレンが躍進し、メルセデスもまた、サマーブレイクを前に急激にパフォーマンスを向上させ、直近4戦のうちの3レースで優勝を果たした。
フェルスタッペンは「ここ数戦はずっと同じ状況だったから、特に驚くことじゃない。日曜に向けてもう少しパフォーマンスを上げられるよう取り組んでいくつもりだ」と付け加えた。
今週末も厳しい戦いを強いられるだろうとしてクリスチャン・ホーナー代表は、スペインGP以来となるトップチェッカーへの期待を口にしなかった。
「明日は本当に、本当にタイトな争いになると思う。天候次第ではあるが、予報では酷い天気になるようだ。日曜日は大丈夫そうだが、厳しい戦いになることは間違いない」とホーナーは語った。
フェルスタッペンは今季10戦を残した現段階でランド・ノリス(マクラーレン)に78ポイント差をつけてチャンピオンシップをリードしているものの、直近4レースでは優勝から遠ざかっている。
2024年F1オランダGPの初日FP2をトップで締め括ったのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.061秒差で退けた。
FP3は日本時間8月24日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってザントフォールト・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。