
日本&東京Love!フェルスタッペン「一生に一度は訪れるべき!」全国行脚と鉄板焼きへの熱い想い
4度のF1王者、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)にとって、旅はキャリアの中で最も魅力的な要素の一つだという。モナコを拠点に世界を転戦する生活を送るフェルスタッペンが、特にお気に入りの場所として挙げたのが日本、そして東京だ。
2025年よりグローバル・ブランドアンバサダーに就任したアルファタウリとのインタビューの中でフェルスタッペンは、自身にとって特別な場所の一つが日本であり、その中でも東京は、昔から心をつかんで離さない街なのだと明かした。
フェルスタッペンは「誰もが一生に一度は行くべきだ。間違いなく、日本を訪れるべきだよ!」と日本への深い愛着を語った。
copyright maxverstappen1@Instagram
東京スカイツリーを背景に写真を撮るレイモンド・バルミューレン(フェルスタッペンのマネージャー)とマックス・フェルスタッペン、ブラッドリー・スキャンズ(フェルスタッペンのパフォーマンスコーチ)とピエール・ワシェ(レッドブルのテクニカル・ディレクター)とジャンピエロ・ランビアーゼ(レースエンジニア)、2023年9月19日
各グランプリに先立ってF1ドライバーが開催地を称賛することは一般的だが、オフシーズン中に行われた今回のインタビューはリップサービスではない。実際、フェルスタッペンが日本、特に東京への愛を公言するのは今回が初めてではない。
以前、レッドブルとのインタビューの中でフェルスタッペンは「もし旅行先を選ぶなら、間違いなく日本だね。東京は巨大な都市でクールな場所がたくさんあるし、時間を作って日本全国を探索したいと思っている」とコメントしている。
また、フェルスタッペンの日本への関心は、都市の魅力だけにとどまらず、食文化にも及んでいる。
「イタリア料理は大好きだけど、その時の気分によるね。和牛は美味しいし、日本料理もホント好きなんだ」とフェルスタッペンは語る。
「日本人が料理にさまざまな工夫を凝らすのが大好きなんだ。例えば、鉄板焼きレストランでは、いろんな種類の肉を目の前で焼けるんだけど、それが本当にイイんだよ」
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焼肉を囲むマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とピエール・ワシェらチームメンバー、2023年9月19日F1日本GP
昨年の日本GPに際しては、前戦の地オーストラリアから北海道へと飛び、外国人観光客に人気のスキーリゾート、ニセコでスキーを堪能。鈴鹿でのレース後は、中国GPを前に東京でパートナーのケリー・ピケ、継娘ペネロペと過ごした。
F1ドライバーは少なくとも年間に世界の24都市に足を運ぶが、トレーニングや現地の気候への適用といった”本業”だけでなく、スポンサー関連のイベントへの参加、取材や撮影などのメディア対応にも追われるため、各開催地を存分に観光できるわけではない。
フェルスタッペンは「僕にとっては、その場所よりもサーキットそのものが、その都市の魅力を決めることが多い」とした上で、マイアミやオースティンもお気に入りの地だと説明した。
F1は現在、年間に24戦をこなすハードスケジュールで構成されている。フェルスタッペンは、過密なスケジュールの中でいかに精神的なバランスを保つかが成功の鍵だと語る。
「自分の時間を持ち、家族や友人と過ごすことはとても大切なんだ。僕にとっての自由とは、家にいること。普段のスケジュールを気にせずに過ごせる時間こそが、本当の意味での自由だね」
今季のフェルスタッペンには、ミハエル・シューマッハと並ぶ史上二人目の5連覇達成という偉業への期待が寄せられている。今年9月に28歳の誕生日を迎えるオランダ人ドライバーは今も”成功”を追い求めているが、彼が考える「真の成功」とはキャリアの達成だけではないという。
「僕はずっと成功を目指してきた。でも、結局のところ、それが幸せの全てじゃないんだ。本当の幸せは、友人や愛する人たちと過ごすこと。もしそれがあれば、それこそが本当の成功なんだと思う」
世界を舞台に活躍し続けるフェルスタッペンにとって、日本、そして東京は特別な存在であり続けている。今年4月の日本GPのために来日する際、彼は再び東京を訪れる。