WECアウディ・スポーツのヤン・モンショー、2016年ルマン24時間レースにて

ザウバーF1、WECアウディの空力部門トップをヘッドハンティング。人員補強による戦力増強を実施

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ザウバーF1チームは3日、WECアウディ・スポーツのエアロダイナミクス部門を牽引してきたヤン・モンショーを空力部門のトップとして起用、戦力の増強を行った。モンショーはテクニカルディレクターを務めるヨルグ・ザンダーの元、アルファロメオ・ザウバーの立て直しに取り掛かる。

昨年9月にチームの空力部門トップとして迎えた元フェラーリのニコラス・ヘンネルは、同じ空力部門内の別の役割を担う。

モンショーは、ヨーロッパ随一の航空宇宙工学の学び舎であるフランス国立航空宇宙大学院大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンで学んだ後、2002年にトヨタF1チーム(TMG)に加入。モータースポーツの世界に足を踏み入れた。

トヨタ撤退後の2010年にフェラーリに移籍、2012年まで空力部門のチームリーダーを務めた。2013年にはWEC世界耐久選手権のアウディへと移り、LMP1マシンの空力エリアを担当。昨年3月からは空力だけでなく車体部門のトップを兼任していた。

直属の上司となるザンダーは、かつてトヨタとアウディで共に働いていた同僚の加入を歓迎するコメントを発表した。「空力部門の新しいトップとしてのヤン・モンショーの活躍を心から楽しみにしている。チームの強化と改善を目的とするこのプロジェクトにとって、モンショーの加入は重要な一歩と言える」

ザウバーはシーズン開幕のオーストラリアGPで、デビュー戦のシャルル・ルクレールが13位完走を果たしたものの、マーカス・エリクソンはオイルリークのトラブルに見舞われリタイヤを喫した。昨年のアゼルバイジャンGPでパスカル・ウェーレインが10位入賞を果たして以来、ザウバーは一度もポイントを獲得できていない。