セバスチャン・ベッテル「これまでのところ、フェラーリはかなり強い」F1モナコGP 2017《Preview》
2011年のモナコウィナーであるセバスチャン・ベッテルは、今年本気でメルセデスを倒すつもりである。2014年に始まったF1新時代以降、このスポーツはメルセデスが圧倒的な支配力を持ち続けているが、今シーズンの開幕戦でベッテルはメルセデスのルイス・ハミルトンを下し優勝、2015年のシンガポールGP以来となる28戦ぶりの優勝をフェラーリにプレゼントした。
25日木曜から始まる第6戦F1モナコGPを前に、ベッテルはフェラーリのパッケージは強力だと主張する。あまり多くを語らないベッテルがこのような発言をするのは、自信の裏返しと言える。5戦を終えて、ベッテルはドライバーズランキングをリードしており、コンストラクターズではメルセデスに8ポイント差に迫る2位につけている。
フェラーリ:モナコGPへの抱負
セバスチャン・ベッテル
「これまでのところは、僕らのパッケージは強力だと言えるんじゃないかな。でも、メルセデスはとても良い仕事をしてるし、彼らが僕らの倒すべきライバルであることは間違いないよ。良い形でシーズンのスタートを切ったけど、彼らの後ろにいるってことは嬉しいことじゃないね。前に立ちたいよ。もっと多くのレースで勝てていたかもしれないけど、シーズンは長いし、僕らフェラーリには強いマシンがあるから心配はしてないよ」
「今のところ、僕らに相応しいだけどポイントを獲得できてるんじゃないかな。幾つかのレースではライバルの方が良い仕事をしたけどね。僕らはいつだってベストを尽くそうとしてる。上手くいくときもあればそうじゃない時もある。今の状況には満足してるけど、もっと上を目指したいと思ってるよ」
コース幅の狭いモンテカルロ市街地コースでは、ロングホイールベースのメルセデスよりも、フェラーリの方が優位に立つのではないかという見方がパドックで広がっている(参考:2017年F1マシンのホイールベース比較)。モナコで2勝目を上げることができれば、ベッテルの勢いはさらに増すことになるだろう。F1モナコGPは5月25日(木)17:00からのフリー走行で幕を開ける。