2017年F1マシンのホイールベース比較…最長メルセデス、フェラーリとの差は166mm、モナコGPはフェラーリ優位?copyright formula1.com

2017年F1マシンのホイールベース比較…最長メルセデス、フェラーリとの差は166mm、モナコGPはフェラーリ優位?

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マシン前方の車軸と後方の車軸の長さを「ホイールベース」と呼ぶ。F1においては、車軸の長さ(左右のホイールを連結している軸の長さ)自体はテクニカルレギュレーションで規定されているものの、前後車軸間の距離=ホイールベースについては特に規定は設けられていない。そのため、各チームがそれぞれに、マシンの特性や他の要素との兼ね合いによって自由にホイールベースを決定している。ホイールベースの長さは、マシンの得手不得手に間接的・直接的に影響を及ぼす。

チーム別ホイールベース長

2017年F1マシンの中で最もホイールベースが長いのは3,760mmのメルセデス、最も短いのは3,545mmのウィリアムズであり、その差は215mm=21.5cmある。今季大躍進のフェラーリは3,594mmと全チームの中では中間の長さ。各チームのホイールベースを長いチームから順に並べてみた。

チーム名 ホイールベース トップとの差
メルセデス 3,760mm
フォース・インディア 3,691mm -69mm
ルノー 3,630mm -130mm
ハース 3,594mm -166mm
フェラーリ 3,594mm -166mm
マクラーレン 3,584mm -174mm
レッドブル 3,557mm -203mm
サウバー 3,550mm -210mm
トロ・ロッソ 3,549mm -211mm
ウィリアムズ 3,545mm -215mm

参考:Wheelbase: the design characteristic

ハースはフェラーリのシャシーを流用しているためホイールベースも同じである。ウィリアムズのテクニカルディレクターであるパディ・ロウは「全チームの中でフォース・インディアがメルセデスに次いで二番目に長いのは、彼らがメルセデスのパワーユニットとリアエンドを使用しているからだろう」と推測する。ロウは2016年までメルセデスのテクニカルディレクターを務めていた。

「ウィリアムズはギアボックスを自社で製造しているから、フォース・インディアのようにメルセデスに縛られる事はない。他のメルセデスエンジン勢もウィリアムズと同様だろう」

F1モナコGPはフェラーリ優位?

ホイールベースの長短は、マシンの長所と短所を決定づける要素になる。一般論で言えば、短いホイールベース=ショート・ホイールベースのマシンは、モナコを代表とする道幅の狭いタイトなサーキットで有利に働く可能性があるが、ロングホイールベースのマシンは高速サーキットでアドバンテージを得る可能性がある。

これをそっくりそのままフェラーリとメルセデスに当てはめるならば、フェラーリの方がモナコのコースに適している可能性があり、スパ・フランコルシャンではメルセデスの方が利を得る可能性があるという事だ。メルセデスのルイス・ハミルトンは、フェラーリとのホイールベースの違いに対して以下の様に発言している。

「僕らのクルマは、彼らよりも150mmかそれ以上長い。それがモナコでどう働くのだろうか? あんまり大きな数字のようには聞こえないかもしれないけど、それは大きな違いを生むことになると思う」via : ハミルトン、ホイールベースの”長さ”の影響に「興味深い」

2016年のメルセデスのホイールベースは約3,500mmであったとされており、同チームは今年260mmもホイールベースを延長してきた。その一方で、ウィリアムズは前年より45mm程短くしている。例年と比べて2017年は各チーム間のホイールベースの長さの差が大きい傾向にある。ホイールベースの長さから、各グランプリの成績を予想してみるのも面白いだろう。

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