レッドブルF1「モナコでは何度でも壁にキスしたくなる」F1モナコGP 2017《Preview》コメント
セーフティーカー、イエローフラッグ、そしてクラッシュ、モナコGPと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、コースの回りを取り囲む鉄製ガードレールとコンクリートウォールだ。過去の統計を紐解けば、F1モナコGPでは1レース辺り1回以上セーフティーカーが出動している。
我々ファンは、モナコでマシンが壁を擦ったりするのを見ると”ドキッ”としてしまうものだが、レッドブルのダニエル・リカルドは、ドライバー的には何度でも壁に擦りたくなるものだと言う。…クレイジー・オジー。昨年のモナコGP、チームのミスで手中に収めかけていた優勝を逃してしまったリカルドと、モナコ在住のマックス・フェルスタッペンが、それぞれ抱負を語った。今年のモナコは5月25日(木)のフリー走行で幕を開ける。
レッドブル:F1モナコGPに向けてのコメント
マックス・フェルスタッペン
プールサイド・シケインが一番キツそう
「モナコに住み始めてもう一年以上になるんだ。仲のいい友達がいるからいつも楽しくやってるよ。シーズンオフの時期には地中海を眺めながらのトレーニングができるし、夜遊びできるもの良いところだね。モナコにはリスクを負わないラップなんて存在しない、速く走りたいのなら、限界まで攻めなきゃならないんだ。去年はツイてないことにクラッシュしちゃったけど、自信は失ってないし、失敗から学んで今年はもっと上手く走りたいと思ってる」
「マシンは常に良くなってきてるけど、セットアップに関してはまだまだ学ぶことが多いんだ。タイトな市街地コースでのドライブは今回が初めてになるね。モナコに向けての準備はちょっと変わってるんだ。週末通して少しゆっくり目にマイペースに準備するんだよ。限界を慎重に見極めていくことが大事だからね。今年の新しいマシンにとっては、プールサイドシケインが一番チャレンジングなコーナーになると思うよ」
ダニエル・リカルド
何度でも壁にキスしたくなる
「モナコの時は歩いて仕事に出かけるんだけど、それも終わりかもしれないなあ。今年はボートでエナジー・ステーション(レッドブルのモーターホーム)に行けるようになったんだ。自分のベッドで寝られるし、周りがワイワイやっているのに文句が言えるのも一興だよね。もちろんモナコは僕のお気に入りのサーキットだよ。タイトだし威圧的だもん。幾つかの場所は、今年のマシンのスピードじゃ走り抜けられなそうに見えるよね。一旦マシンに乗っちゃえば行けそうって思うだろうけど。僕らがマシンで壁にキスしたりすると、みんなはゾッとするかもしれないけど、僕ら的にはもう一回やりたくなっちゃう感じなんだよ」
「去年は優勝のチャンスがほぼ確実だったからすごくガッカリしちゃった。まあ、僕もいい年だし大人だから、今はそんなことは忘れて今年のレースを楽しみにしてるよ。去年の雪辱を果たして今年こそ勝ちたい。去年の僕のポールラップは、あれ以上速くは走れなかったと思ってるし、個人的にはかなり上手くやれたと思うんだ。僕のキャリアベストラップの一つだよ。もし今年勝てたら、レプリカじゃなくて本物のトロフィーを僕がもらうつもりさ」