ピエール・ガスリー、レッドブル時代以来の4戦連続入賞へ「金曜の午前はルクレールとテニスでも…」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、2021年FIA-F1世界選手権第5戦モナコGPに先立って抱負を語った。2019年の前回大会では予選5番手から5位フィニッシュと好成績を挙げた。
第2戦エミリア・ロマーニャGP以降、3戦連続でトップ10フィニッシュを果すガスリーにとって、真のドライバーズサーキットと称されるモナコでの今週末は2019年のレッドブル・ホンダ時代以来(第5戦スペイン~第10戦イギリス)となる4戦連続入賞が懸かる一戦となる。
F1デビューから5シーズン目を迎えた今季のガスリーは、予選・決勝ともに高い一貫性を発揮。成長を遂げた事を感じさせる。
ただ本人に気負いはないようで、幼少からの友人であるシャルル・ルクレール(フェラーリ)と予選前日にテニスをする時間が取れれば…と語る。モナコでは伝統的に初日を木曜とし、予選前日の金曜を休息日としている。
金曜の午前はルクレールとテニスでも…
ピエール・ガスリーFP2: 1位, FP1: 1位
スペインでの週末は本当にタフだった。特に予選はね。100分の2秒という僅かの差でQ3進出を逃してしまった。トップ10に入れなかったのは今シーズン初めての事だった。
ガッカリだったけど、これはライバルが進化し改善している事の現れで、今ではその差は非常に小さく、中団争いに加わるためには全てを最適化しなきゃならないって事だ。
決勝レースではあちこちで秒単位のタイムロスがあり15位まで落ちてしまったけど、最終スティントで何台もオーバーテイクできた事は励みになった。あと1周もあれば9位になれたかもしれないし、ペナルティがなければ間違いなく可能だったと思う。
ただそうは言っても幾つかのチームが前進しているから、残りのシーズンで彼らと張り合うためには僕らも努力し続けなきゃならない。どんなモータースポーツであれ非の打ち所がなくこなす事は不可能だけど、週末ごとに大量にポイントを獲得していくためには完璧に仕事をこなして、より多くのスピードを求めていく事が必要だ。
モナコは僕が大好きなサーキットだ。昨年は行けなかったから今回再び行く事ができて本当に嬉しい。
モナコは過去4戦とは全く異なるかなり特殊なトラックで、グリップ不足をはじめとして幾つか独特な課題があるストリートサーキットだから、できるだけ早くクルマの挙動を理解して、速く走るために何が必要かを考え、今回もポイントを獲得していきたいと思ってる。
モナコではできるだけ多くの走行時間を確保する事が重要だ。今年は初日フリー走行が短くなってしまっているけど、ガレージ内での作業時間を減らす事で従来と同じように多くの周回数をこなせるようになっているから大きな問題はないと思っている。
毎年の事だけどモナコではクルマとコースに慣れるための時間が重要だ。クルマの限界を見つけ、壁にできるだけ近づいて走行するなど、各セッションで徐々に自信を深めていき、土曜日の午後、予選で全てを出し切る形になる。モナコは予選結果がレース結果の95%を占めるからね。
限られた数ではあるけど、喜ばしい事に今回は観客を入れてのレースが行われる。ただ、だからといって週末全体として見れば、いつものモナコのような慌しいスケジュールになることはないと思うからリラックスして週末を過ごしたい。
時間が取れれば金曜の午前中にシャルル(ルクレール)とパドルテニスができればいいな。まぁ、午後はいつも通りエンジニアリング会議があるんだけどね 。
モナコGPの舞台となるのは、1周3340m、全18コーナーを有するモンテカルロ市街地コース。2年前のグランプリではルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、直前に70歳で他界したニキ・ラウダに勝利を捧げた。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は2位でチェッカーを受けるも、5秒ペナルティーのために最終4位に、3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。
F1モナコGPは、日本時間5月20日(木)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。