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「ヤバイ!マジヤバイ!」感嘆詞のオンパレードでその興奮を表現するカルロス・サインツ。モナコGP初日のセッションでフェラーリ、レッドブルに次ぐ3強の位置につけていたトロ・ロッソ勢、2017年のモナコのダークホースは、27日土曜の予選でも素晴らしい仕事を成し遂げた。サインツは6番手、ダニール・クビアトは11番手という結果だった。
予選Q3進出を果たしたサインツは、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、ロマン・グロージャン(ハース)、ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)を完璧に押さえ込む1分13秒162をマークし、小規模系チーム最上位となる6番手に輝いた。一方のクビアトはQ3に進出するだけのポテンシャルは間違いなくあったものの、Q2終盤でのストフェル・バンドーンのクラッシュにより提示された黄旗の影響を受け、アタック中止を余儀なくされた。
テクニカルディレクターのジェームス・キーによれば、チームは午後の予選のコンディションを想定し、そこから逆算する形でFP3でマシンのセットアップを行っていたと言う。予選結果については、サインツの走りを絶賛する一方で、クビアトのQ2敗退は「本当に悔しい」と述べ、本来であれば余裕を持ってトップ10内に入れていたはずだと語った。
トロ・ロッソ:モナコGP予選を終えて
カルロス・サインツ予選: 6位
「ヤバイ!マジヤバイ!最高の気分だよ、なんてラップなんだ!これまでの全てのシーズンの中で一番楽しめたラップになったよ。限界ギリギリまでのアタック、アドレナリンは出まくり、心臓はバクバク、このコースで6位だなんてヤバすぎだよ!予選までにマシンを仕上げてこれたし、完璧な週末に相応しい結果だよ。Q1での中段勢の速さにはちょっとびっくりしたよ。みんな突然速いもんだから最初から全開でいかなきゃならなかったんだ。モナコでは少しずつ攻める方がいいから、そんな風に攻めたくはなかったんだけどね」
「Q3では今週ベストを走りができたからめっちゃ嬉しいよ!まだアドレナリンが出てるんだ!決勝は良いレースが出来ると思うよ。ロングランもショートランも速いしね。良いスタートをきってチャンスがあればプッシュするよ!今日の夜ご飯は最高に楽しめそうだよ!」
ダニール・クビアト予選: 11位
「予選Q2の終わりに起きたクラッシュはツイてなかったよ。あーストレスが溜まる!今週末はずっと良かったからQ3に行けなくて残念だよ。イエローフラッグさえなければ行けたはずさ。でも、ペナルティでグリッド降格するドライバーがいるから、決勝は9番グリッドからのスタートになるし、それを思えばポイント獲得のチャンスは高いよね。このサーキットが難しいのは分かってるけど、スペインでは最後尾スタートからの入賞だったし、そんなに悪いポジションじゃないはずだよ。満足してるし、今晩は決勝に向けてしっかり準備をしなきゃね。明日はポイント争いが出来れば良いね!」
「絶対に抜けない」と称されるモンテカルロ市街地コースであるが、これはオーバーテイクが難しいということであって、決して順位を上げることが難しいと言うことを意味しているわけではない。高いセーフティーカー出動率、トラフィックが酷いだけに、ピットインのタイミングが順位を大きくシャッフルする事は十分あり得る。サインツがトロフィーを受け取る可能性はゼロではない。
2017年第6戦F1モナコGP2日目の詳細については、FP3結果とダイジェストと、予選結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。