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木曜日の午後のセッションでセットアップの方向性を大きく間違えたメルセデス、2016年のチャンピオンチームは27日の予選でも苦戦を強いられた。予選Q2のバンドーンのクラッシュの影響もあり、まさかのQ2ノックアウトとなったルイス・ハミルトン。予選中、ハミルトンは無線でタイヤのオーバーヒートを訴えていたが、チームメイトのバルテリ・ボッタスは持ち直し3番グリッドを確保した。
チーム代表のトト・ウォルフは「何が悪かったのか分からない」とコメント、ハミルトン失速の原因は不明だと語る。今季メルセデスはウルトラソフトタイヤの扱いに苦労しており、タイヤの熱入れに関して問題を抱えている。ここ数戦のレースを見る限り、ハミルトンよりもボッタスの方がタイヤの扱いにうまく対処している様に見受けられる。
チャンピオンシップ2位につけているハミルトンだが、ランキングをリードするセバスチャン・ベッテルはフロントローを確保している。”絶対に抜けない”と言われるモナコのコースで、ハミルトンは一体どこまで挽回できるだろうか?28日(日)の決勝はハミルトンにとって前途多難のレースになるだろう。
メルセデス:モナコGP予選を終えて
バルデリ・ボッタス予選: 3位/1:12.223
「今週末はちょっとトリッキーだったよ。1回目のフリー走行は良かったんだけど、2回目のフリー走行で少しセットアップを見失ってしまったんだ。だから予選で1周まとめるのが難しくなっちゃったよ。タイヤ温度を上げて、正しいバランスを見つけフィーリングを掴むのに2,3周かかるんだ。今日は接戦だったけど、ここではフェラーリが優勢みたいだね。予選すごく強かったよ。もちろんフロントロースタートの方がいいけど、3番手スタートからも可能性はあるよ。明日のモナコは何が起こるか分からないからね」
ルイス・ハミルトン予選: 14位/1:14.106
「今日は車に本当に苦労してたから、僕にチャンスはないと思ってたよ。イエロー・フラッグが出たのは少し残念だったけど、もっと速く走れたかどうかはわからない。あのラップ(イエローフラッグが出た)が出来てたらトップ10に入れたかもしれないけど、トップ5に入るのは難しかったかもしれない。バルテリは今日苦戦してなかったから、少し混乱したよ。今の時点では問題が正確に掴めてないんだ。かなり自信をなくしてるけど、明日はもう一度チャレンジしてみるよ。バルテリが良いラップをしたのは素晴らしい。僕がそこに行けなかった理由を明らかにする必要があるんだ。前進を続けるよ」
2017年第6戦F1モナコGP2日目の詳細については、FP3結果とダイジェストと、予選結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。