マグヌッセン、”募る”苛立ち爆発「理由もなくラップを中断した」ハースの決定に憤慨
5月25日(土)のF1第8戦モナコGP予選で15番手タイムを記録したケビン・マグヌッセン(ハース)は、「理由もなくラップを中断」したとしてピットウォールの決定に対し、あからさまに苛立った様子を見せた。
マグヌッセンはQ2の最初のセットで1分11秒725をマーク。2セット目に履き替えコースに出ると、フライング・ラップの最中にラップを中断するよう指示を受け、その翌周に再度アタックしたものの、トラフィックに巻き込まれ自己ベストを塗り替える事ができなかったという。
Q2でラップタイムが伸びなかった事について質問を受けたマグヌッセンは、眉間にシワを寄せ首を振りながら「2セット目でクリーンラップが得られなかったんだ。まただ!」と語気を強めた。
更に、「今年に入って5回か6回目だ。良くないね。これについてはかなり腹が立ってる」と述べ、ピットウォールの指示に対する不満が募っている事を仄めかした。
「クルマにはペースがあった。今日はQ3を懸けて戦えたはずだ。ここでのQ3はレースでのポイントに直結する。本当にショックだ」とマグヌッセンは続ける。
「僕らは最初のプッシュでトラフィックが発生した場合に備えて、1周分、余分に給油したんだ。(トラフィックに遭遇した場合にラップを)中断してもう一度、行けるようにね」
「その分の時間を考慮してコースに出てプッシュラップを始め、ターン1でコンマ1秒以上をゲインしたのに、理由もなくラップを中断した。そうしたら次はラップを通してトラフィックに阻まれてしまった」
予選でのランプランについて小松礼雄代表は「ケビンは最初のプッシュラップでタイヤが準備できていると感じていましたが、そのラップのターン1後に我々はラップを中断することを決め、これをプレップ・ラップとして使うことにしました」と説明した。
「その後のプッシュラップで彼はターン1でタイヤをロックさせ、いずれのセクターでもタイムを改善する事ができず、残念ながら我々は自分達のポテンシャルを最大化できませんでした」
リアウイングに関わる技術規定違反に伴う失格処分を受けマグヌッセンは、僚友ニコ・ヒュルケンベルグと共にピットレーンからレースをスタートする予定だ。
2024年F1モナコGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間5月26日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。