
フェルスタッペン、”攻めの試み”で「攻められなくなった」裏目に出て10番手と後退
イモラでの逆転優勝から1週間――2025年F1第8戦モナコGPのフリー走行初日、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は苦戦を強いられた。FP1では2番手タイムを記録するも、午後のセッションではセットアップ変更が裏目に出て、10番手に沈む結果となった。
クルマを降りたフェルスタッペンは、「FP2に向けて、幾つか変更を加えて、どこまでバランス的に攻められるかを試してみたんだ。ただ、ちょっとやり過ぎたね」と振り返った。
「思うようにコーナーを攻めることができなくなって、結果的にペースもラップタイムも落ちてしまった」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
タイヤをロックアップさせるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年5月23日(金) F1モナコGPフリー走行(モンテカルロ市街地コース)
狭くレイアウトが複雑なモンテカルロ市街地コースにおいては、ドライバーが自信を持ってプッシュできるクルマのバランスが鍵を握る。フェルスタッペンはFP2に向けてタイムこそ微増させたものの、ライバル勢のペースアップにより順位を落とす形となった。
一方で、フェラーリのシャルル・ルクレールは両セッションで最速タイムを記録。地元モナコのファンを沸かせた。これについてフェルスタッペンは「フェラーリは本当に、本当に速い」と率直に驚きを示し、「シーズン全体を見て、フェラーリがここでも大きな一歩を踏み出したと思う」と分析した。
レッドブルのもう一人のドライバー、角田裕毅もFP2で11番手と苦戦しており、レッドブル全体としてモナコでのセットアップに苦慮している様子がうかがえる。
ただし、フェルスタッペンは予選に向けて楽観的な姿勢も示している。「最速になれるとは思ってないけど、FP2より遥かに接近できるという自信はある」と語った。チームは予選に向けてセットアップを見直し、巻き返しを狙う構えだ。
初日の結果だけでは判断が難しいモナコGP。レッドブルが予選までにバランスを取り戻し、上位争いに加われるかが注目される。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ボートでパドックに到着するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とヨス・フェルスタッペン、2025年5月23日(金) F1モナコGPフリー走行(モンテカルロ市街地コース)
2025年F1モナコGPのFP2では、地元出身のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムを記録。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続く結果となった。
FP3は日本時間5月24日(土)19時30分から、公式予選は同日23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。