FP2を経てインタビューに答える角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年5月24日F1モナコGPフリー走行
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温存に非ず…角田裕毅「それ以外は全て良い感じ」ソフトを履かなかった理由とボトルネックを説明

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5月24日(金)に行われた2024 F1第8戦モナコGP初日2回目のプラクティスで11番手を刻んだ角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、改善すべき点があるとしつつも、モンテカルロでのVCARB 01に概ね満足した様子を見せた。

角田裕毅は1回目のフリー走行で8番手を刻むと、FP2では壁と接触しながらもクリーンなセッションを過ごし、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を0.017秒差で退け、ミディアムタイヤ(C4)勢最上位となる11番手でクルマを降りた。

モンテカルロ市街地コースのトンネルを抜けヌーベル・シケインに向かう角田裕毅(RBフォーミュラ1)の22号車VCARB 01、2024年5月24日F1モナコGPフリー走行Courtesy Of Red Bull Content Pool

モンテカルロ市街地コースのトンネルを抜けヌーベル・シケインに向かう角田裕毅(RBフォーミュラ1)の22号車VCARB 01、2024年5月24日F1モナコGPフリー走行

モナコでの初日の感触について問われた角田裕毅は「最初から感触が良く、僕らにとってポジティブな1日になったと思います」と振り返った。

「ただ、パフォーマンスを引き出すために改善できることはまだたくさんあると思います。とは言え、それこそがフリー走行の目的なので、明日に向けて更に一歩、改善していきたいと思います」

「全体的にペースはあると思うので、明日に向けては兎に角、パフォーマンスを絞り出していく事になります」

11番手につけたピアストリ及びザウバー勢と並びRB勢は、FP2でソフトタイヤを使わなかった唯一のチームだが、その理由は何だったのだろうか?

「温存」というと前向きなニュアンスを含まれるが、角田裕毅によると単にFP2で使う分のソフトタイヤをFP1で使用したために、使えるセットがなかっただけだという。

実際、FP3に向けてガレージに残っているソフトタイヤは7セットであり、これは6セットのアストンマーチン勢を除いて他のチームと変わらない。

FP2でソフトを使わなかった理由について問われた角田裕毅は「FP2で雨が降ると予測していたため、それを見越して準備を進めた結果です。FP1でソフトタイヤを使いました。特に焦っていたわけではなく、すべて計画通りです」と説明した。

これまでのシーズン通り、予選は僅差の争いが予想される。2日目に向けてどういった点に取り組んでいくのだろうか?

「ちょっとした事だと思います」と角田裕毅は語る。

「何度かスライドがあったので、ブレーキングに関しては全体的に改善の余地があると思います。特にC5コンパウンドは熱にかなり敏感なので、これらの点については改善できると思います」

「それ以外については、ウォームアップは良かったと思いますし、全てが良い感じでした。このコースでは常に、些細な事が重要です。明日に向けてボトルネックを見つけることができたのは良かったと思います」

この日抱えた課題についてレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは「FP1では2台共にライドに関して問題があった。特にターン1のブレーキングとトンネル後のシケインでドライバーはこれに苦戦していた」と補足した。

「FP2に向けて改善できた結果、両ドライバーとも午後のクルマの方が良かったと言っていた。明日のFP3と予選が楽しみだ」


2024年F1モナコGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。0.188秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)を2番手に退けた。3番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続いた。

FP3は日本時間5月25日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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