ジョージ・ラッセル(メルセデス)を背後に逆ハンを切ってクルマを立て直す角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年5月5日F1マイアミGP決勝レース
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RBメキーズ、角田裕毅の「知的かつアグレッシブな超高速ドライブ」を大絶賛…一挙12点加算で対ハースのリード拡大

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5月5日(日)に行われたF1第6戦マイアミGP決勝で7位を獲得した角田裕毅についてRBのローラン・メキーズ代表は「インテリジェントかつアグレッシブな超高速ドライブを披露し、その成熟ぶりを証明した。素晴らしい仕事だ!」と大絶賛した。

セーフティーカー(SC)導入によるアドバンテージ、そしてカルロス・サインツ(フェラーリ)との接触に伴うオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の戦線離脱が今回の好結果に決定的な影響を与えた事は確かだが、それでも角田裕毅は格上のメルセデス勢に匹敵するペースを刻むなど、評価されて然るべき走りを見せた。

SCが再開された33周目からチェッカーまでの25周で後続のジョージ・ラッセル(メルセデス)に対して角田裕毅が築いたギャップは8.604秒に及んだ。

メキーズは、角田裕毅が前日の予選で今季6戦中4回目のQ3進出を果たした事に触れて「これは彼が如何に安定したパフォーマンスを発揮しているかを示すものだ」と指摘し、「10番グリッドから7位フラッグを受けた今日は、インテリジェントかつアグレッシブな超高速ドライブを披露し、その成熟ぶりを証明した。素晴らしい仕事だ!」と褒めちぎった。

また、マイアミに持ち込んだ新型フロアボディとディフューザーに言及し「我々の期待に応えるものだった」と開発の方向性が正しい事を強調し、舞台裏でマシン開発に取り組む「ファエンツァとビスターのメンバー達の継続的な努力に改めて感謝したい」と付け加えた。

今回のリザルトの鍵は12周目に訪れた。角田裕毅の後方11番手を走行するランス・ストロール(アストンマーチン)がピットストップに動いてハードタイヤに交換した事で、RB陣営の判断に注目が集まった。

角田裕毅の前方を走るニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は翌周、ストロールのカバーに動いたが、RBは角田裕毅をステイアウトさせた。結果的にはこれがSCゲインの好機に繋がった。

この決断について車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは、意図的に「反応しない事に決めた」と明かし、これがSCを境とするレース後半戦で角田裕毅を「理想的な位置」に置くことを可能にしたと主張した。

また、「ユーキはレース全体を通してメルセデスのペースに匹敵する事ができていた。これは我々を勇気づけるものであり、クルマの進歩を示すものだ」とも語り、「ユーキはブリリアントなレースを戦い6ポイントを加算し、我々はマイアミの週末に合計12ポイントを獲得した!これは驚くべき結果だ。シーズン開幕以来、チーム全体が積み上げてきた多大な努力が報われた」と付け加えた。

僅か2日間でRBは、ハース・フェラーリに対するリードを2点から12点にまで広げ、コンストラクターズ選手権6位の座をより強固なものとした。ただ、アップグレードによりアルピーヌは競争力を着実に引き上げつつある。前半戦の内に可能な限りポイントを積み上げておきたいところだ。

2週間後に控えるエミリア・ロマーニャGPの舞台、イモラ・サーキットはRBの本拠地、ファエンツァのファクトリーから20kmほど場所に位置する。

メキーズは「ファクトリーのスタッフはもちろん、ホームの観衆のサポートは我々をさらに後押ししてくれるだろう。特に昨年は中止となってしまったため、今年のエミリア・ロマーニャGPを本当に楽しみにしている。この勢いを維持し、より多くのポイントを獲得し続けていきたい」と語った。


2024年F1第6戦マイアミGPでは、予選5番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)がデビュー6年目、キャリア110戦目にして念願の初優勝を飾った。F1史上114人目のウィナーの誕生だった。

イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは5月17日のフリー走行1で幕を開ける。

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